ギャンブル18歳解禁? 揺れる成人
選挙権、ようやく世界標準の18歳に
選挙権について、20歳から18歳に引き下げる改正公職選挙法が成立しました。選挙権は、我が国の未来を担う、政治家の大先生方?www を選ぶ選挙にかかわる民主主義社会の根幹ともなる部分で、70年ぶりに引き下げられ、ようやく世界標準に近づいた感じで、2016年の参議院選挙からは18歳の高校生も投票が可能になります。
民法での成人の解釈
さて、今回の公職選挙法の改正で、併せて議論されたのが、成人年齢を20歳以上と定めている民法や、20歳未満を保護の対象としている少年法等の規定変更です。
これにはいろいろな意見があると思います。
人それぞれ個人差があり、育った環境によっても違ってきます。それでは現在はどういったものが年齢制限がかかっているのかを調べてみました。
年齢制限なし
宝くじ購入
16歳
女性が結婚できる歳(父母どちらかの同意が必要) 〔民法〕
二輪・原付の運転免許が取得できる 〔道路交通法〕
18歳
男性が結婚できる歳(父母どちらかの同意が必要) 〔民法〕
普通自動車等の運転免許が取得できる 〔道路交通法〕
パチンコ店に入店し遊戯可能 〔風営法〕
19歳
スポーツ振興くじ購入可能
20歳
飲酒 〔未成年飲酒禁酒法〕
喫煙 〔未成年喫煙禁止法〕
本人の意志だけによる結婚 〔民法〕
馬券購入解禁 (20歳以上でも学生はダメ) 〔競馬法〕
競輪・競艇・オートレース
これが、民法等で成人の定義が変わるとどうなるか
競馬: 成年者(18歳以上)
競輪: 成年者(18歳以上)
競艇: 成年者(18歳以上)
オートレース: 成年者(18歳以上)
宝くじ: 年齢制限なし
サッカーくじ: 19歳以上
パチンコ: 18歳以上
競馬等は未成年はダメ、成年であっても学生はダメというふうにすると、働きながら学校に通っている25歳は競馬ができず、学校もいかず(学生でない)無職でぶらぶらしている18歳は馬券が買えるということになってしまう。変な話です。
喫煙や飲酒については、体に悪いからという理由づけがあるだろう。ただ、自分の小遣いで馬券を1000円買って当たったといっても、体に悪いわけでもないし、他人に迷惑をかけるわけでもない。
学生なら、学生の本分をわきまえろという意見もあるかもしれないが、非常にあいまいだ。
競艇が18歳からできるのに、宝くじは中学生でも買える(年齢制限なし)のに、サッカーくじは19歳にならないと買えない?
大人でも、パチンコや競馬等のギャンブル依存症になって、破産する人もたくさんいる。こんなものを、いちいち法律で規定するほうが間違っているという意見もある。
コスプレではないが、アニメの学生キャラのコスプレをしている20代の人なんかは、一見すると高校生に見えるし、高校生でもすごいオッサン顔の人もいる。これをどうやって見分けるのか。
年齢ではなく、例えば就労しているかいないか、収入があるかどうかなどで線引きしても良いのかもしれない。
実態も、飲酒や喫煙ですらあまり守られていないのが現状である。
まあ、節度を守って、あまり法律で縛らなくてもとも思うのだが。