健康・美容・賢脳

健康・美容・賢脳に関連したポータルとして、知識や情報、トピックスを提供していきます。

失敗しない安全プレーとリスク覚悟の積極プレー、あなたはどっち?

 

 

失敗しない安全プレーとリスク覚悟の積極プレー

 

失敗しない安全プレーとリスク覚悟の積極プレー、どちらが良くて正しいのかは判断が非常に難しい問題です。ケースバイケースにもよります。
この問題を考えるときによく言われるのが、「エラー」「フォールト」です。


日本語に直すと「エラー」は過失で、「フォールト」は失敗という感じになるかと思いますが、日本語はあまりこの違いが明白ではありません。これは日本人の国民性が失敗を避けるというところによるものかもしれません。

これは日本人のDNAと言えばそれまでという感じもするし、同じ日本人でも人によってそれは違います。もちろん日本人の中でもリスクを承知でいろいろ挑戦していく積極プレイヤーもいます。

人間の心理として、できれば安全策でいきたい、大きな成功をしなくてもいいから、大失敗をして大きなマイナスを背負いたくないというものがあり、日本人はそれが強い傾向があるのかもしれません。

しかし、ビジネスということを考えると、エラー(過失)と、フォールト(失敗)は明確に区別し、もちろんリスクヘッジは大切ですが、チャレンジすることも必要となるケースがでてきます。

エラーとフォールトをわかりやすく説明すると

 

エラーとフォールトを次のように説明すると、考え方が変わる人も結構いるかもしれません。
わかりやすく野球に例えてみると、次のようになります。

エラーとは、うっかりと一塁で気を抜いていて牽制球で刺されてしまうこと。
フォールトは、長打コースの完璧な当たりを相手の外野手にファインプレーされてしまうこと。

どちらも、アウト1つという結果だけを見れば同じだとも言えます。

でも、フォールトは、最善を尽くしても上手くいかなかったものですが、次に活かせます。
一方、エラーはそうではありません。

失敗を恐れすぎると委縮して、どんどん消極的になる

 

一般に言われることがハイリスクハイリターンではないですが、成功の山が高ければ高いほど、失敗の谷は深いというものです。

野球で考えるとわかりやすいかもしれません。

 

失敗を恐れるのであれば、なんとか取れそうなフライもワンバウンドでヒットにしてしまいます。これが安全策のプレーになります。


微妙なライナーを、ファインプレーするか二塁打にしてしまうかのとき、打球に突っ込んでいくのが、リスク覚悟の積極プレーでしょう。

 

一流の野球選手は、状況判断によって、安全策プレーを選択するか、リスク覚悟の積極プレーをするかを適切に判断することができます。

 

これはビジネスの世界でも同じです。果敢に攻めて生じたミス、ミスを恐れての消極策。消極策は一見失敗していないようにも見えますが、ビジネスの目でみると、チャンスをみすみす逃しているわけですから失策です。

大切なのは状況の判断

 

例えばあなたが、外野手だとします。

あなたのチームは10:0で勝っています。9回裏ツーアウト走者なし。味方のピッチャーは今まで2安打完封ペースであと一人。
そんな時、あなたのところに、最後の打者が打った打球が飛んできました。これを取れば試合終了で勝ち。でも、ノーバウンドで取れるかどうか微妙な打球。
無理に突っ込むと、後ろにそらして長打コースになってしまう。でも、ヒットにはなってしまうがワンバウンドでとれば、ツーアウト走者一塁で済みます。

さあ、あなたならどうする?

多くの人が、ワンバウンドで捕球するのではないでしょうか。

これが、3:3の同点で、9回裏ツーアウト満塁だったらどうでしょうか? もしあなたが野球を知っているならば、安全策でワンバンド補球をするでしょうか。
ここは、100人が100人、後ろにそらしたらなんて考えないで、打球に思い切って飛び込んでアウトにしようとするでしょう。

これは、誰にでもわかるような極端な例ですが、これよりもっと微妙に考えなければならないケースでどちらを選ぶか、そしてその選択が間違っているか正しいかは、正確にははっきりしないでしょう。

実際には、相手の打順のめぐり、その試合の流れ、その試合だけでなくペナントレース全体を考えたとき、いろいろなことを考えて決断する必要があるでしょう。

こんな時は、自分がその判断をしたことに対して、きちんと説明できるかどうかを判断の指標としても良いのかもしれません。