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H2Aロケット、宇宙開発のビジョンが大切と実感した打ち上げ

3、2、1、飛びます 飛びます 飛びます ・・・

って次郎さんかーーーい!

成功を重ねてつかんだ信頼

 

日本初の民間企業から受注した人工衛星を載せたロケット、H2Aロケット29号機が、今日15時50分に鹿児島県種子島宇宙センターから無事打ち上げられました。


商業衛星の打ち上げの成功ということで、これから日本もおくればせながら、商業衛星の受注合戦の足掛かりをつくることができました。

商業衛星となると、ロシアが世界の半分のシェアを占め、他を圧倒的に引き離しています。次いでヨーロッパのアリアンスペースという会社が3割をしめていて、この2つで8割、そこに最近ではアメリカのスペースXというベンチャー企業も参入してきて、より競争的にきびしくなってきています。

H2Aロケットは、JAXA宇宙航空研究開発機構)が打ち上げの安全管理業務を行っています。海上安全確保や飛行安全確保、カウントダウン時の総合式業務等を行っています。

H2Aロケットと言えば、最近では小惑星探査機『はやぶさ2を搭載したりと、成功に成功をかさね、ついに信頼を得ることに成功し、今回カナダの衛星運用大手「テレサット」の通信放送用衛星「テルスター12V」を搭載したH2Aロケット29号機が飛び立ちました。

H2Aロケットが飛ぶしくみ

 

H2Aロケットは、第一段ロケット第二段ロケットを乗せて、固体燃料を入れた固体ロケットがくっついている形になっています。ロケットは非常に大きいものですが、ロケットの中身を分解してみると、そのほとんどは燃料といっても過言ではありません。1秒間に車50台分ぐらいの燃料を使うのですから大変です。

地上から打ち上げられるとき、ロケットは一番大きな力を必要とします。

地上に近いほど多くのエネルギーが必要になり、上っていけばいくほど燃料は少なくて済むようになります。

打ち上げ時は、固定燃料が入った固体ロケットの燃料の助けを得ながら飛んでいきます。そして、第一段ロケットは、第二段ロケットと切り離され、液体酸素と液体水素によって推進力を得ていく第2段エンジンによって、第二段ロケットが軌道へ入っていきます。

どうなっていく、日本のロケット

 

日本の宇宙予算は3000億円程度で、しかも半分以上を気象庁などが取ってしまっていて、正味は2000億円以下になっています。


米国の予算は4兆円、ロシアや中国も公表こそしていませんが、かなりの額を使っていると思います。つまり一桁少ない予算で開発していかなければならないということになります。

2015年6月には、米国のスペースXが打ち上げたロケットが、打ち上げ直後に爆発するという自己があったが、世界のロケット開発は、安全性とコストのはざまで揺れ動いています。


最近では国際宇宙ステーションISS)なるものができ、それに物資を運ぶのに使われたりとロケットの需要も拡大してきています。

そんな中、ロケットは膨大な燃料を使い、コストも非常にかかります。失敗ともなれば、そのロケットがパーになるだけでなく、搭載していた人工衛生などもダメにしてしまいます。商業用ロケットなどいうことであれば、成功の場合はそれだけの報酬があるにしても、失敗すれば、弁償しなければいけなくなることだってありえる。

地球上の問題としては、温暖化対策やテロ問題、放射能問題など、いろいろな問題が山積しています。その問題も片付かない中、人口も減り経済がシュリンクしていっている中で、宇宙開発に膨大な予算をつぎ込むのはどうなのかという意見もあります。

確かに、今日の午後の天気も当たらない気象庁が、最新鋭の人工衛星を打ち上げて、数キロ四方単位で天気がきめ細かくわかるようになったなどとしていますが、どうなんだろうかなと思ってしまいます。

人類の宇宙開発には、これから各国の人々が、金はかかるけど、それだけのメリットがあるというビジョンうを明白にしていく必要があるのかもしれません。