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鏡開きと小豆の話

1月11日は鏡開き。お正月に飾っていた鏡餅をお汁粉やお雑煮にして食べる行事ですが、地域によって若干日付が前後していたりするようです。

鏡開きのうんちく


もともと、正月に年神様に供えた鏡餅を雑煮や汁粉にして食べ、一家の円満を願う日とされています。
鏡餅には年神様が宿るとされていて、これを開くことで年神様をお送りし、そのお餅を食べることで年神様の力を分けてもらい1年間の無病息災を願うという意味合いがあります。

鏡開きの「開き」は、餅を切って食べるのですが「切る」という言葉をさけて、「開く」という縁起の良い言葉が使われました。
鏡開きの「鏡」は、日本に伝わる三つの宝、三種の神器(八咫鏡八尺瓊勾玉草薙剣)に出てくるカガミ(八咫鏡)の形に似ていることから名付けられました
もともと鏡開きは武家社会の風習だったもので、その後縁起を大切にする商人の間に広がり一般化していったと言われていますが、刃物で切るのは切腹を連想させるために手や木鎚で割ったり、砕いたりしていたそうです。


鏡開きは、お雑煮やお汁粉にして鏡餅をいただくものですが、お雑煮にしたりお汁粉にしたりしてその中に鏡餅を入れていきます。
お汁粉と言えば、餅とともに主役となるのが、『赤いダイヤ』とも言われる小豆です。

優れた解毒作用・利尿作用をもつ『赤いダイヤ』

鏡開きとは、お正月に飾っていた鏡餅をお汁粉やお雑煮にして食べる行事です。

鏡開きのもう一つの主役、漢方でも使われている小豆

小豆と言えば、お赤飯や和菓子の餡子の原料であり、古来から日本人に親しまれてきた食材です。
この小豆には、脂質の酸化を抑え、動脈硬化の予防効果が期待される結晶性サポニンも多く含まれていて、強い解毒作用と利尿作用を持っていますので、体のむくみにもよく効きます。
さらに糖質をエネルギーに変えるのを助けるビタミンB1を多く含んでいるので、体の疲れや筋肉痛、肩こりの改善にも役立ちます。
小豆は、漢方生薬としても使われ赤小豆(せきしょうず)と呼ばれ、腎炎や栄養障害によるむくみ、下痢、黄疸などに用いられています。民間療法でも便秘や二日酔いにも用いられます。

日本人と小豆

小豆は、日本人にだけ好まれているといっても過言ではない世界でもめずらしい食材です。
日本の餡子を使った和菓子、おめでたいお祝い事にいただくお赤飯、小豆粥、そしてお汁粉といったように、日本には小豆を使った料理が多くなっています。

日本が最大の消費国になっていて、77%が国産、23%が輸入となっていて、その輸入先は、中国(57%)、カナダ(38%)、アメリカとなっています。

賢い小豆の選び方・保存法

小豆は、つやつやとして形がふっくらしたものを選ぶのが良いでしょう。
直射日光を避けて、紙の袋にいれ、通気性のよう冷暗所での保存がお奨めです。