健康・美容・賢脳

健康・美容・賢脳に関連したポータルとして、知識や情報、トピックスを提供していきます。

暖房の入れすぎは体に良くない-暖房の適温とは

雪が積もり、朝には氷点下まで冷え込むようになってくると、いよいよ冬本番という感じがしてきます。
そうした冬に欠かせないのが暖房器具です。

暖房の利きすぎは体に良くない

寒い街並みを歩いて、ようやく暖かい店に入ってとたん、メガネは曇り、コートを脱ぐ前から体がポカポカしてきて汗が出てくるくらい暖房がガンガンにかかっている店がたまにあります。

人間の体感は個人差があるので、暑がりの人・寒がりの人はいると思いますが、寒がりだからといってエアコンをガンガンに入れるのは、電気代の無駄遣いだけでなく、健康にとっても良くないことなのです。
暖房を利かせすぎると、外から入ってきた時、又は外へ出ていく時、外気との気温差がそれだけ大きくなってしまいます。すると、その温度差が体の負担になってしまいます。

よく心筋梗塞脳卒中が起こりやすいのも、朝ジョギングをしたり、雪かきをしたりする時がリスクが高くなります。
これは朝起きたばかりで、自律神経が副交感神経優位な状態から交感神経が優位な状態へ切り替わる時間帯で、自律神経のバランスがとりにくい時間帯で、そこへもってきて暖かい床の中から、いきなり冷たい氷点下にも下がった外へ出て、しかも運動をするのですから、体にとってはかなりの負担です。

血管は寒さによりキュッと収縮し、リスクが上ってしまいます。

こうしたリスクを減らすためには、外に出る時は、コートを着て、マフラーを巻いて、手袋をして、できるだけ体から熱が逃げていかないように、そして急な温度差により体に負担をかけないような注意も必要です。

いずれにしろ、急な温度変化は、体に負担をかけてしまいます。

 

人間の適温は22~24℃

人間にとっての適温を調べるために、学生を湿度60%に保った人口機構室の中に腰かけさせて、無風状態で室温を変えて変えていくという実験が行われています。
室温は2℃刻みで変えられ、実験は季節による変動も考慮し、1月と8月の2回行われています。

そして男性はパンツのみ、女性はセパレートの水着姿の時と、その上に半袖のシャツと作業用の上着、ズボンと靴下を履いた時で実験が行われています。

その結果、パンツのみ、セパレート水着のみの時は、体のエネルギー消費量が最低になったのは、24℃の時でした。

一方、上着まできちんと着た時は、体のエネルギー消費量が最低になったのは22℃の時でした。

この温度から上げても下げても、エネルギー消費量は多くなるという結果になりました。

つまり、暖房をガンガンに入れすぎて暖かくしすぎても、体のエネルギー消費量は逆に大きくなってしまい、体への負担がかかっていることがわかります。

 

暖房の適温は、20℃~24℃

暖房の温度での適温の目安は、

環境省の発表では20℃となっています。
またエアコンメーカーのダイキンでは、20℃~22℃を目安として暖房の適温を発表しています。

個人差もあるでしょうし、湿度の問題、家の中で着ている衣類の問題もあるでしょう。
ちなみに、エアコンの暖房は設定温度を1℃下げると10%の電気代節約につながると言われています。

人間の適温、環境省ダイキンが発表している設定温度を加味すると、暖房での設定温度の適温は、個人差や家の中の環境はありますが、20℃~24℃といえるでしょう。