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風呂場での突然死、ヒートショックを防ぐ

今年の冬は、段とうと言われながらも、1月の中旬になると大寒波がやってきて冷え込む日が増えています。
九州などでも記録的な大雪となり、水道管が凍結して、壊れて断水するといった事態にもなっています。
沖縄でも初めてみぞれが観測されています。

こういった寒い日は、暖かいお風呂でも入って、ゆっくりリラックスをしてくつろぎたいところですが、特に中高年の方は注意が必要です。

 

60歳からは特に気をつけたい、風呂場での突然死

中高年の風呂場での突然死は注意が必要です。
特に60歳以上は注意が必要です。

 

なぜ、ヒートショックで突然死するのか

ヒートショックは、室内の寒暖差が原因となります。
生活している中で、リビングなどの生活の場はヒーターを入れたりといったように暖房器具で暖めています。しかし、リビングから離れた風呂場は、暖まっていません。

風呂に入るとなると暖かいリビングから冷たい風呂場に行き、服を脱ぎ裸になります。
暖かいところから急に寒いところに出て、しかも裸になることで、急に寒くなります。

すると血圧が急上昇してきて、それが脳出血などを引き起こす原因になってしまうのです。

 

月別・年齢別、ヒートショックによる死亡者数


気をつけたい中高年の一番風呂


月別では、やはり寒い冬に死亡者数が多くなっていて、12月~2月まででほぼ半数を占めています。
年齢別では、60代になるとリスクが50代の4倍に跳ね上がります。高齢者は血圧の変化をきたしやすいので注意が必要です。

 

ヒートショックによる死亡者数が北海道・青森で少ない理由

北海道や青森は日本の中でも一番寒い地域ですが、ヒートショックによる死亡は少なくなっています。
東京都健康長寿医療センターの調べによると、ヒートショック都道府県別発生率をみると、北海道は沖縄に次いで発生頻度が少なくなっています。

これは、北海道や青森では寒いため、部屋全体を暖めていて、住宅内の温度が均一になっているため、風呂場も暖められているため、ヒートショックが起こりにくいと言えるでしょう。

 

ヒートショックを防ぐため工夫

ヒートショックは、一番風呂の時に起きやすいと言われています。


1人、2人風呂に入った後は、風呂場が既に湯気により暖められています。つまり浴室の温度が上がっていますが、一番風呂の場合は、最初ですので冷たい風呂場に入っていくことになります。

とはいえ、一人暮らしの高齢者などでは、自分だけしかいないので、一番風呂というわけにはいきません。

そこで浴室が冷えていない昼間に風呂に入るようにしたり、住居全体を暖めておくと良いでしょう。
住居全体なんか暖められないよという場合は、あらかじめ風呂場を暖めておくのも良いでしょう。

シャワーでお湯を出してしばらくしておくと、暖かい湯気により浴室全体が暖まってきます。お風呂の温度は、40~41℃がお奨めです。