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150日も海にもぐったままでも生きていられる亀がいる?

亀は万年というけれど・・・ その寿命ってどのくらい?

 

亀というと長寿のシンボルとして、日本でも「鶴は千年、亀は万年」ということで縁起の良い動物とされています。

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出典:commons.wikimedia.org


まあ、実際の亀の寿命はというと、30年~50年程度で、種類によっては100年以上生きるものもいますが、200年は生きないとされています。

そう考えると、亀は万年というのはかなりオーバーな表現ということになります。
ゆっくりと長く生きるというイメージが万年というイメージにつながったのかもしれません。

それぞれの生活の場に適応していった亀の仲間

は生物学的には、ワニやトカゲ、ヘビ等と同じく爬虫類に属しますが、陸性、水性、水陸両性、海洋性4つのタイプに分けることができます。
陸性の亀では、外敵に襲われると頭や手足を引っ込めたりしますが、海洋性のウミガメには、この機能はなく、変わりに甲羅は軽く平らになって、足は扁平なオール状になっています。

これは、海中で水の抵抗をなるべくなくすようにできていて、泳ぐ効率がよくなっています。
また、海中を自由に泳ぎ回ることができ、陸上と比べて外敵に襲われるリスクが少ないため、頭や手足を引っ込められなくても大丈夫なのでしょう。

亀の中で最大級の大きさをほこるのが、オサガメです。


オサガメは、甲長が120~180cm、体重は約900㎏、熱帯から温帯の海で、クラゲや甲殻類、貝類などを食べて生息していますが、絶滅の懸念もある希少種となっています。
ゾウガメの体重がだいたい300kgですから、かなり大きいのがわかるかと思います。
浦島太郎ではないですが、人間が背中に余裕で乗れる大きさです。
しかも、なんと水深1200mまで潜水できると言われています。

150日(5カ月)、海に潜っていられる亀の不思議

深く潜るだけなら、クジラやアザラシにもこのくらい潜るものもいますが、このオサガメのすごいところは、なんと150日、つまり5カ月も海の中に潜っていることができるのです。

えええ、だって亀って爬虫類じゃ? そんなに呼吸しなくて大丈夫なの?
当然の疑問だと思いますが、どうも秘密があるようです。

動物のエネルギー消費量は、体が大きくなるほどエネルギーを無駄遣いしなくてすむようになっていて、エネルギー源を脂肪からグリコーゲンに切り替えて、酸素を使わずに動き回れるような体になっているため、150日もの間、海に潜っていられると言われています。

150秒ではなく、150分でも150時間でもなく150日、信じられない時間ですが、生命のメカニズムの不思議を感じます。