健康・美容・賢脳

健康・美容・賢脳に関連したポータルとして、知識や情報、トピックスを提供していきます。

記憶力をアップさせるためには、五感の引き出しを増やせ

記憶力や速読に関する本をいろいろ執筆されている新日本速読研究会・川村速脳開発協会の川村明宏氏と川村真矢氏が執筆されている『覚えたら一生忘れない最強記憶術』という本の中に、記憶力の公式というものが出てきます.

 

 

覚えたら一生忘れない最強記憶術

覚えたら一生忘れない最強記憶術

 

 

記憶の公式

その記憶力の公式とは

K = i × r

Kは、kioku のK
iは、impactのi
rは、repeatのr

他は英語で、kioku だけローマ字ということは置いておいて、もう少し具体的に説明すると

Kは忘れない記憶
iは五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)+モチベーション
rは繰り返しで、個人によって必要な回数には違いがでてくる、いわゆる個人差が出てくる部分

つまり、記憶できた状態、思い出せるという状態は、五感の刺激の強さと、繰り返しが大きな要素になっています。

五感の引き出しの差が記憶力の差になる


例えば、私たちが過去の出来事を思い出すときに、あの時はあんな香りがしたとか、あの店の味はこんな味だったというようなことは意外と記憶に残っているものです。
香りや味を言葉で表現しようとすると、非常に大変で、言葉だけではうまく表現できません。
また、香りや味は、その人がもつ主観によるところも大きく影響してきます。

そして、香りの違い、味の違いが判る人ほど、多くの香りや味の違いを認識できるということになります。

物を覚えるということに対して、五感の刺激というものが大きな要素を持っているとするならば、五感の刺激に対する引き出しが多い人の方が、良い記憶力を持つことができることになります。

例えば、視覚で見てみると、赤い色を見たときに、その濃淡や色彩の微妙な違いを区別できる人、つまり色に対する引き出しが多い人ほど、きめ細かくイメージを描くことができ、より詳細にものを記憶することができます。

五感の引き出しは鍛えることができる

そして、この五感の引き出しは、訓練によって鍛えることができます。
色にしても、同じ赤い色でも、色彩や濃淡が違う何種類もの赤色を見て練習することにより、赤色といってもさまざまな赤色をイメージすることができるようになります。
すると、記憶してイメージする時、より多くの引き出しからイメージすることができるようになります。

写真家や画家は、いろいろな色の引き出しを持っています。

例えば、赤い服をきた人に会ったとき、普通の人は、「ああ、赤い服を着た人」という感覚しか持ちませんが、色に敏感な写真家や画家、デザイナーなどは、「真朱(黒みがかった鈍い色の赤)の服を着ていた人」と感じることができ、その時点で、記憶がより正確になっています。

この例からもわかるように、五感の引き出しを鍛えることは、より物事を正確に覚える記憶力をアップするのに役立ちます。