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よく噛むことはいいこと! それでは200回噛んだら人間はどうなるか?

よく、食事はしっかり噛みなさいと言われます。
よく噛むことで唾液がよく分泌されて、消化が良くなります。
食事中に良く噛むことは、消化を良くする上で大切なことです。

噛むことは、消化活動の一環

噛むこと自体、消化管活動の一部だと考えることもでき、それ自体副交感神経支配のものとなります。

よく自律神経のバランスといいますが、自律神経はリラックスしているときは副交感神経が優位に、緊張しているときは交感神経が優位に働きます。

よく噛む人はダイエットしやすい

よく噛むということは、食事に時間がかかるということです。
単純計算で言うと、20回噛む人は、5回しか噛まない人の約4倍、食事に時間がかかるということになります。

食事に時間がかかるということは、満腹中枢に信号が送られて満腹感を感じるようになるので食事の量が減ります。

最近では、噛む回数を増やすことで、食事量を約15%も減らすことができたとする研究報告もあり、よく噛むことで食事量が減らせ、体重をよりコントロールしやすくなることがわかってきています。
http://r25.jp/life/00038521/


よく噛む人ほどリラックス

つまり同じ量の食事が出された時、食事の時間をたっぷりととり、よく噛んで食べる人は副交感神経が優位の穏やかな人で、すぐに食べ終わってしまう人は、せわしないキビキビとした交感神経優位の人ということになります。

消化だけでなく、脳の働きにも影響する噛む回数

また、噛むことは脳を刺激しますので、消化促進だけでなく、記憶力の向上や集中力のアップにもつながります。
よくメジャーリーグの野球を見ていると、バッターボックスでガムを噛んでいるバッターがいます。

日本だと行儀が悪いということになるのかもしれませんが、バッターボックスで集中力を高めるという点においては、バッターボックスでガムを噛むということはむしろ好ましいとも言えます。

よくよくよ~く噛んだらどうなるのか

なるほど、それじゃ、すごくよく噛んだらどうなるのだろうか。

いたんです。これを実際にやった人が・・・

明治時代に、とある栄養学者がひと口200回も噛むことを行い、これを半年間続けたそうです。

さて、この栄養学者はどうなったでしょうか?

この栄養学者は、すっかり無気力になってしまったそうです。
噛み過ぎて、リラックスしすぎて、リラックスの極限まで行ってしまったからです。

いくらよく噛むことが良いといっても、ほどほどが大切ということでしょう。

噛み過ぎて、毎食毎食1時間以上も時間がかかっているようでは、他のことをする時間がなくなってしまい、本末転倒になってしまうでしょう。