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催眠術でもないのに、命令に逆らえない、、素直に実行する人間の心理

通常は、命令によく従う、素直に育ったほうが、人間としての成長もありますし良いのですが、何事にも例外というものがあるように、命令に従順だからといって良い場合ばかりではありません。

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それは、その命令が会社での隠蔽や不正に加担するような命令を受けた場合です。

特に、多くのサラリーマンは、自分だけの人生ではない。
親の介護もあるし、子供もこれから成長していくにあたってお金がかかる。
悪いことだとは知りながらも、自分だって会社から金をもらって生きていかなければならない。

そんなことから、ついつい、会社からの隠蔽工作や不正への加担命令に、従ってしまったりする人も多いようです。

多くの不正は、会社の命令に逆らえない社員の心理から生まれる


最近の日本の企業で、多くの不正が見つかっているのも、一人でもそんな不正なことは暴いてやると言わんばかりに会社の上層部にたてついていれば、すぐに発覚してしまうものかもしれませんが、そういったものはすぐにたたきつぶされてしまうからです。

命令に逆らえば、冷遇が待っていて、地方へ飛ばされたり、下手をするとちょっとしたミスをネタに懲戒解雇だなんて処分にもなりかねません。

このように社会的動物である人間は、「権威」に弱い生き物です。
だからこそ、長いものには巻かれろなんて格言もでてきてくるぐらいです。

不正をするように命令された場合の心理

心の中では、こんな悪いことをと思いながらも、会社での命令に従わなければ家族を食わせていくこともままならない。
意にそぐわない命令に、苦痛を感じるかもしれませんが、人間は自分のやっていることを正当化したいという気持ちをもっています。

自分はただ命令に従っているだけ! と自分を正当化することで、気持ちをラクにしようと考えます。
そして、多くのサラリーマンが同じように思うことで、誰も声を上げなく、たた命令に従うようになります。

すると会社・集団はまずますおかしな方向へ進んでいってしまうものです。

人間は、個人では絶対にしないことでも、命令されれ実行してしまうこともあります。

 

人間は、命令されると残酷になる

戦争になると、人間は平気で人を殺して、しかもそれを何とも思わなくなる。
ただ、物を壊すように人を殺していったりする。

通常の神経では、とてもそんなことできないし、しまいには発狂してしまうかもしれない。

しかし戦時中は、これは国のためだ。国の命令だから、軍部の命令だから仕方ないとなってしまう。
つまり、自分にいいわけをして、自分を正当化してしまい、何の躊躇もなくそれを実行するようになります。

 

人間の残酷さをみせつけたアメリカの実験とは

二人一組で、教師役と生徒役を決めて、教師役の人が生徒役の人に問題を出し、答えを間違えたら電気ショックを与え、次第に電圧を上げていくという実験が行われています

もちろん、実際には電気は流れず、生徒役の人は電気ショックを受ける演技をするというものなのだが、電気ショックを与える教師役の人は、生徒役が演技しているとは思っていません。

さて、この実験を行ったところ、教師役の人は、別室で解答する生徒に電気ショックを与えていくわけですが、6割の教師役の人は、指示にしたがって、人間の致死量にあたるレベルの電気ショックを与えてしまっていたというものです。

さらに、中止を申し出る者も、監督者から「続けてください」と強く指示されると、やめずに従っていた者もいたとのことです。

ここで思い出すのが、ナチスユダヤ人の大量虐殺を行ったアドルフ・アイヒマンですが、彼は、「命令に従っただけ」と大量虐殺を実行しました。

非常に恐ろしい話です。