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ストレスは、記憶力を良くするのか、悪くするのか

ストレスは、記憶力を良くするのか、悪くするのか

ストレスがあるのと、ないのでは、記憶力に差が出ると言われています。

さて、健康にはストレスは良くないと言われるように、ストレスがかかると記憶力も悪くなってしまうのでしょうか。

必ずしも、ストレスは記憶力にとって悪い影響を及ぼすものではなく、時と場合によっては、むしろ記憶力に良い影響があるという報告があります。

ストレスは記憶力に良いとする研究

ストレスが、記憶力に良い影響を与えるとされている研究に、次のようなものがあります。

アメリカのオハイオ州立大学の研究グループが行った実験でえすが、学生に対して、読み上げた9桁までの数字を記憶するテストを行ったのです。
行った時期は、学生の定期試験の1~2日前のストレスの強い時期と、試験から1週間後でストレスがら解放された時期に、テストが行われました。

その結果、実は、定期試験直前の方が良い成績が出ました。

しかし、試験はこれだけでは終わらず、実は柔軟な思考力を必要とする問題解決能力を問うテストにおいては、定期試験が終わってストレスがなかったときの方が成績がよかったという結果になっています。

適度なストレスによって良くなる能力と、悪くなる能力がある?

この結果から推測すると、高度で柔軟性が求められるような問題については、ストレスを受けていると結果が悪くありますが、単に記憶したり一瞬で判断したりするような問題では、ストレスがあったほうが良いという結果が出ています。

つまり数字のようなものの単純な記憶に関していえば、ある程度緊張感がある環境のほうが成績が良いと言えます。

もちろん、定期試験のために勉強していた試験1~2日前は、それだけ頭が活性化していたから、いろいろな物だった覚えやすくなっていたということも言えるでしょう。「
逆に、試験後には、脳がお休みモードになってしまったため、いきなり記憶力のテストされてもすぐに活性化されなかったという考えもあります。

しかし、試験勉強をしていたことによって脳が活性化していたとしても、高度で柔軟性を求められる問題については試験前は良い成績が出なかったことから、学習する内容によってある程度ストレスが関連しているとも言えるでしょう。

ストレスで記憶に悪影響があるという研究報告

ストレスで記憶に悪影響があるという研究結果もあります。
アメリカのカルフォルニア大学の研究では、ラットやマウスに急性のストレスを与えて、放出される特殊なモルモンが、脳の記憶に悪い影響を与えることを明らかにしています。

まとめ

まとめると、試験で脳が活性化しているせいもあるかもしれないが、試験前である程度適度なストレスがかかっているほうが、単純な数字の記憶のような記憶力を主体とする学習能力はあがり、逆に柔軟な思考力を要する学習能力は落ちるということが言えるでしょう。