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動脈硬化にも糖尿病にも効果的、長寿ホルモンのアディポネクチン

アディポネクチンは脂肪細胞に特異的な分泌蛋白質です。アディポネクチンは抗炎症作用、抗動脈硬化作用、抗糖尿病作用がありますが、内臓脂肪型肥満ではアディポネクチンの血中濃度は低下していて、抗炎症作用や抗動脈硬化作用が発現されにくくなっています。

アディポネクチンと糖尿病


アディポネクチンは、筋肉組織において脂肪酸の酸化を助ける働きがあり、脂肪酸の使用を促します。また糖の筋肉組織への取り込みを促すことで血糖を下げるインスリンにタウする反応性が欲なります。つまりアディポネクチンが少なくなると、インスリンに対する反応性が悪くなってしまいます。
このことからアディポネクチンは糖尿病に良いホルモンということが言えます。

アディポネクチンと動脈硬化


血管の内皮が傷害されると、脂肪細胞からアディポネクチンが分泌され、血管内皮傷害により露出したコラーゲンⅠ・Ⅲ・Ⅴと強く結合し、傷害された内皮部分にアディポネクチンが集積されてきます。そしてアディポネクチンは接着因子の発言を抑え、マクロファージの泡沫化を抑制し、動脈硬化が起こるのを抑えます。ところが内臓脂肪が蓄積していると、アディポネクチンが低下しているので、血管内皮細胞が傷害を受けて接着因子が圧源され、マクロファージは酸化LDLを取り込み泡沫化し、動脈硬化が起こりやすくなります。

 

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アディポネクチンと高血圧


アディポネクチンは血管拡張作用があるので、高血圧にも良い働きをします。アディポネクチンが低いとインスリンの量が大幅に減るため、 ナトリウム(塩分)の体外への排出も悪くなり、体内にナトリウムが多く残ってしまいます。
アディポネクチンは血管のお掃除役のため、 高血圧の他、血糖・高脂血症を防ぎ、 動脈硬化を防ぎます。

アディポネクチンの測定


アディポネックチンは、血清からELISAやRIAを用いて測定できます。一般にアディポネクチンの測定義気は、インスリン抵抗性の評価になります。
基準値は2~20μg/mLで検査日数はだいたい3~9日かかります。
アディポネクチンの量が低値だと、糖尿病・冠動脈疾患・メタボリンクシンドローム・肥満が高頻度になります。
肥満はいろいろな病気の元となると言われTいますが、エネルギーの過剰摂取などにより脂肪細胞に過剰な脂肪が蓄積するとアディポサイトカイン分泌異常が起こります。アディポサイトカインの1種、アディポネクチンは肥満・糖尿病・冠動脈疾患において血中濃度が減少するということが知られています。