健康・美容・賢脳

健康・美容・賢脳に関連したポータルとして、知識や情報、トピックスを提供していきます。

相模原事件について思うこと なぜ起きた? 報道は適切? どう向き合う?

相模原市津久井というのどかな田舎で起きた、信じられないような大量殺人事件。
海外メディアも、平和な日本で、ものすごい犯罪が起きたことを伝えています。

言ってみれば、力が弱い重度の障害者を攻撃するというヘイトクライムの大量殺傷とも言えるでしょう。
しかも寝ているところを襲うわけですから、完全に無抵抗の状態。

なぜ起きてしまったのか?

一言で言えば、自暴自棄のヤケクソでしょう。

自暴自棄になって、勝手に自殺している分にはいいのですが、悔しくてたまらない気持ちを誰かにわかってもらいたい、でもわかってもらえない、そんな思いが、社会的弱者を巻き込んでの大きな事件を引き起こしてしまうことになってしまいます。

世界各地でテロ事件をはじめとした大量殺人事件の報道が続いています。
そして、中東や欧米では、政治的なテロや宗教的テロが起こっています。
もちろん、今回のものは、こうしたテロとは性格が全然違いますが、共通しているのは、「歪んだ正義感」になるのだと思います。

そして、その「歪んだ正義感」のためには、死をも恐れず、残虐にもなれるということです。

死刑すら覚悟した大量殺人者を止める力となるのは、はやり周りとの人間関係、コミュニケーションになるのだと私は思います。

実際に、犯行に及ぶ前に知人・友人にあって、思いとどまったというケースもあります。

事件の報道のあり方について

最近のマスコミ、ワイドショーなどは、犯人の交友関係、犯人の性格、犯人の過去などいろいろと根掘り葉掘り掘り下げています。

挙げ句の果てには、犯行のやり方などまでご丁寧に説明しちゃってるものもありますが、こうした大きな事件報道はしっかりと注意深くやらないと、犯罪予備軍を刺激して、次の事件を誘発するリスクすらあります。

犯行の方法などを詳しく説明するなんていうものは、犯罪予備軍にその手口をご丁寧に解説しているようなものであり、あまりやるべきではないのではないだろうか。

どうせやるのであれば、犯人がなぜそのような犯行に及んだのか、そのような歪んだ正義を持つようになったのか、そのとき、周りとのコミュニケーションはどうなっていたのかといった点に焦点を当てるべきだろう。

ところが日本人のいけないところで、事件が起こった当初は、こぞってワイドショーや週刊誌がが面白おかしく、興味半分でいろいろと取り上げるが、事件の真相や動機、具体的な背景などがわかってきたころには、もうその事件のことはあまり取り上げられなくなっている。

起こった事象に対してキャーキャー騒ぎ立ててるマスコミは、ミーちゃんハーちゃんの大衆レベルと同じで、非常にレベルの低さを感じる。
どうせ報道するのであるなら、起こった事象は軽く流し、それよりもこうした犯罪者が出てしまった背景など、もっと大人のツッコンだ分析・解析を行ってもらいたいものです。

弱者の痛みを知らないとんでもない男?、石原慎太郎

石原慎太郎が、都知事に就任したばかりの1999年9月に障がい者施設を訪れてこんな事を言っているそうである。
「ああいう人ってのは人格があるのかね」
「絶対よくならない、自分がだれだか分からない、人間として生まれてきたけれどああいう障害で、ああいう状況になって……」
「おそらく西洋人なんか切り捨てちゃうんじゃないかと思う」
「ああいう問題って安楽死なんかにつながるんじゃないかという気がする」

私はその場にいたわけではないので、本当に石原慎太郎氏がこんな信じられないような発言をしたかどうかはわからないが、もししたのであれば、こんなゲス野郎が都知事をやっていたかと思うと、ゾッとする。

障がい者は生きていても意味がない」
障がい者は迷惑だ」
障がい者は税金がかかる」

大手だけ儲かりゃいいという弱肉強食・弱者切り捨て政治で、日本人の心が壊れてきている

今回起こった事件に関しても、さすがに「やったことは悪いけど」ということでは共通しているものの

「言っていることはわかる」
「一理ある」
「普段同じこと思ってる」
「筋は通ってる」

いう意見も決して少なくないといいます。
日本人が壊れてきている。

こんな日本人が増えてくるようじゃ、日本の将来もないだろう。
「やったことは悪いけど」と思う心が、あることは、まだ救いがあるのだろうが・・・ 是非、改めてもらいたい。

世の中が不景気になってきたせいか、最近の日本人をみてると、欧米よりはかなりマシなのであろうが、それでも昔に比べて人に対する思いやりがかけてきているように思えてならない。

私はその場にいたわけではないので、本当に石原慎太郎氏がこんな信じられないような発言をしたかどうかはわからないが、もししたとするのであれば、石原慎太郎という男は、まったくもって想像力にかけて無知な野郎としか言いようがない。
考えてもいれば小学生でもわかる。

もし、自分の子どもが重度の障害者として産まれてきて、周りから、「お前の子どものために、余計な税金まで払わされてるんだぞ、わかってるのかよこの野郎!」なんて言われたらどう思うだろうか?
つまり、人の立場に立って物事を考えられないということになる。

想像力がある人間であれば、五体満足に産まれてこれたことに感謝はしても、こんな発言はできないはずである。

障害者の人格を尊重し、また障害者の方からもいろいろと学び教えてもらうことも多いのではないでしょうか。