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ライバルと戦うのか、自分自身と戦うのか

イチロー選手が、3000本安打を達成しました。
あと数本というところにせまったところで、10打席以上ノーヒットというようなちょっとしたスランプもありましがた、やっと3000本安打を達成しました。
さすがのイチローでもプレッシャーがあったのでしょうか。

イチローが戦ってきたもの

スポーツ選手は、よくプレッシャーとの戦いだと言います。
オリンピック等でも、この人は金メダル確定だよなんて言われていた選手が、予選で敗退してしまったり、やはり人間の生身がやっているのでしかたないのかもしれません。体調が悪いときもあるでしょう。

でもよくあるのが、緊張してしまって力を出し切れなかったり、プレッシャーのあまり体が硬くなってしまって思うように動かなかったといったようなことです。
イチローは、プレッシャーに対して、自分と他人を比較するから、それがプレッシャーになるんだということのい気づき、自分のバッティングをすることだけに集中するようにしたと言われています。自分のバッティングをして、その結果、あまり良くなくても別にいいじゃないかと思えるようになったそうです。

スポーツ選手の戦いは、その多くは、ライバルとの戦いではなく、自分との戦い、プレッシャーとの戦いなのでしょう。
本当のライバルは、他人ではなく自分自身で、自分自身の最高のものをぶつけていく、そのことだけに全力を尽くせば良いのです。

ある意味、SMAPの「世界に一つだけの花」のような感じでしょうか。
♪ナンバーワンにならなくていい、もっともっと特別なオンリーワン

他人に勝つ!より自分に勝つ!のほうが成績が良い

米国の心理学者のブルーナーという人が、小学生に対して面白い実験をしています。
小学校での立ち幅跳びの記録への挑戦があったとき、その目標を「他人に勝つ」ことを目標にしたグループと、「自分に勝つ」ということを目標にしたグループの2つに分けてところ、自分の記録を目標にした選手のほうが、明らかに良い成績だったといいます。

これが心理的な動機づけで、他人に打ち勝つよりも、自分の能力向上を目標にするほうが、達成感や成就感がより実感できます。

横浜にいて、後に海を渡り大リーグでも活躍したハマの大魔神こと佐々木主浩さんは、調子が良いときは、打者が視野に入らなかったといいます。
キャッチャーのグラブだけが見えていて、そこに投げることだけに集中できたそうです。

他人と競いあって、他人よりも上にいくことばかり考えることは、無益だしキリがありません。
なぜならば、一時期の優越感にひたたり、劣等感に悩んだりといった具合に、プレッシャーがどんどんと膨らんでいってしまいます。
これでは、自分自身の成長にもつながりません。

もちろん、他人・ライバルとの競争は自分を高めてはくれます。
しかし、自分と向き合って、妥協を許さずに自分の能力を育てていってこそ、そこに真の成長があるものです。