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コンドームの正しい扱い方と法的位置づけ

男の人なら、コンドームを薬局やコンビニで買うのは、ちょっと恥ずかしいといった人もいると思います。

医療機器のコンドーム

コンドームは、医薬品医療機器法でいうと、医療機器に分類されますが、薬局・ドラッグストアはもちろん、コンビニやスーパーでも販売できる医療機器になっています。またインターネットの普及とともにネット販売もされるようになっています。

どうして医療機器になっているのかというと、コンドームは、性感染症の予防や避妊を目的としたものであり、品質がきちんとしていないと避妊したつもりが妊娠してしまうなど人の命にも関わる重大な商品だからです。

性感染症を防ぐためにも

コンドーム、今度産むから、今日はして!

しっかりとした、性感染症予防対策は必要です。

医療機器の中で特殊扱いをされているコンドーム

医療機器は、薬事法ではさらに細かく一般用医療機器、管理医療機器、高度管理医療機器に分けられています。コンドームはこのうち、管理医療機器に分類されます。

コンビニやスーパーでも販売されている医療機器としては、代表的なものに救急絆創膏があります。

救急絆創膏は、医療機器の中でも一般医療機器に該当し、販売等に関して許可・届出も不要になっています。

コンドームと同じ管理医療機器に該当するものとしては、どんなものがあるかというと、家庭で使われている電子血圧計等があります。電子血圧計を販売するには届出が必要になってきます。電子血圧計は、薬局やドラッグストアには置いてあるのに、救急絆創膏と違ってコンビニやスーパーにあまり置かれていないというのは、販売に対して届出が必要等のハードルがあるからと思われます。

しかし、コンドームは管理医療機器に分類されますが、特例として販売等に関して許可・届出は不要とされています。

コンドームと同様、管理医療機器なのに、販売に関して許可・届出が不要とされているものは、あと電子体温計があります。

なぜ、このような特例があるのかというと、確かに品質はきちんとしていなくてはいけないものですが、コンドームと電子体温計に関していえば、保健衛生上広く流通させたほうのメリットが大きいということから販売の届出は不要とされています。だから、コンビニやスーパーでも陳列されているのです。

コンドームは使用期限に要注意

コンドームには使用期限があります。

避妊の目的にのみならず、性器の粘膜に小さな傷ができることを防いだりしてくれるコンドーム、性行為での性感染症の感染リスクを減らしてくれるコンドームは、品質面でしっかり管理されているべきものです。

JIS(ジスマーク)がついているものは品質保証がしっかりしていていますが、通常製造から5年も経つと古くて破れやすくなってくるのは事実です。製品には使用期限が記載されているので、きちんと守るようにすることが大切です。外箱にも品質保証期限が記載されていますのでチェックする習慣をつけましょう。また日の当たらないところに保存して、涼しく湿気のない場所で保管することが大切です。

注意しなくてはいけないのが、近くに防虫剤があると品質劣化の原因になることです。

よく財布などに無造作に入れている人がいますが、こんなことをすると破れたりするリスクがあるので、破れないような場所に入れるなどの工夫も重要です。