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消毒用アルコール入り焼酎で話題となった鳥貴族 vs 鳥二郎の訴訟

酎ハイに消毒用エタノールを入れて客に出していたことが発覚した鳥貴族について、以前訴訟を起こしていたので、それを紹介したいと思います。

鳥貴族といっては思い出すのが鳥二郎

鳥貴族というと、以前よく似た看板を使われて、客を奪われたとして後発チェーン店である「鳥二郎」を訴えて、看板などの表記の差し止めと6千万円ほどの損害賠償を求めて訴訟を起こしている。

鳥二郎の看板の字体に共通点があり、店の内装やメニューも似ていると指摘している鳥貴族に対し、鳥二郎側は、看板の自体は異なっていて、自由競争の範囲内だと反論していた。

現在は、「鳥二郎」と和解している。
鳥貴族側は、和解の詳細は明らかにされていませんが、鳥二郎が混合を防ぐために何らかの対応をとるという条件で、鳥貴族側が訴訟を取り下げするに至ったと推測できます。

鳥二郎に対する訴訟は、全くもって鳥貴族の言いがかり

これは、鳥二郎側が鳥貴族に似せて商売を使用としていたととられても仕方ない部分はあります。
しかし、そのような意図がたとえあったとしても、明らかに黒とは言えないのではないでしょうか。
鳥貴族側は感情にまかせて、拳を振り上げてはみたものの、冷静になって考えてみると、どうも鳥二郎側を明らかに黒として追い込むことは不可能と判断して、訴訟を取り下げたのではないだろうか。

法的に、冷静になって考えてみればすぐにわかります。
そもそも、鳥二郎は、鳥貴族と商標が類似しているかについてですが、全く問題ないでしょう。
そもそも「貴族」と「二郎」ですから類似要素がありません。象形文字の鳥という字のフォントですが、これを類似とまで言い切るのは行き過ぎがあり、配色も違っています。まったくもって競合メーカーの鳥二郎の躍進を妬む鳥貴族側の稚拙な言いがかりにしか見えません。

しかもです、鳥二郎側は、きちんと鳥二郎のロゴを商標登録しているのです。
だからこそ、商標法では無理だろうから、不正競争防止法で争ったのでありましょう。

メニューの類似? ウェブサイトの構成が類似? 何が問題なのよw

よく考えてみなさい。そもそも論ですが、メニューの構成やウェブサイトの構成なんか単なるアイデアであって著作権法では守られません。
そんなこといったら、同じテンプレートで同じようなホームページやブログを作っている人たちは、みんな問題になってしまいますよw
著作権侵害になるなんて主張するほうが頭どうかしています。

店構えや店舗名が類似しているということで、不正競争防止法で争える予知は多少はあるかもしれませんが、鳥二郎側も馬鹿ではありません。
こうしたことを踏まえて専門知識をもったグループがいて、訴訟を起こされても勝てるという自信があるので、そういったギリギリのところをしてきているのでしょう。

確かに、鳥貴族側からすれば、感情的には面白くありませんが、これでお互いに競争してくれて安く料理が食べられるのであれば、消費者としては万々歳ですよ。

こういったことは、何も、鳥貴族と鳥二郎の間だけでなく、資本主義の競争社会の中で、いかに法に触れないギリギリのところを狙って儲けるかということは、企業間競争の中では当然のことであって、またそれだからこそ、弁護士などの専門家の先生方がメシを食っていけるという社会の仕組みができあがっているのでしょう。

これが良いか悪いかは別にして・・・

鳥貴族の酎ハイに混入した消毒用アルコールによる健康被害は大丈夫?