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緊張からくる頭痛とは違う、生理に関連して起こる頭痛とその対処法

頭痛は、睡眠不足や生活習慣の乱れ、ストレスなどが原因で、肩や首筋が凝ってきて、筋肉が緊張することによって血管や神経が圧迫されて起こってくる緊張型頭痛があり、頭痛の多くは、この緊張型頭痛と言われています。

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ところが、女性の場合は、生理に伴って起こってくる頭痛があります。そして、その頭痛は月経周期によって違ってきま

なぜ生理に関連して頭痛が起こるのか

生理に関連して起こる頭痛は、通常の緊張型頭痛と違って、症状に特徴があります。そして月経周期に関連して頭痛が起こりやすい時期というものがあります。

頭痛が起こりやすい時期は、生理前と生理中です。そしてこの生理痛には起こりかたや症状に違いがあります。

生理前に起こる頭痛

生理前に起こってくる頭痛は、どうして起こってくるかの詳細なメカニズムはよくわかっていませんが、排卵の後、生理が始まるまでの黄体期に、エストロゲンとブロゲステロンという2つの女性ホルモンの分泌が増えることが深く関係していると言われています。また痛みのもととなると言われるプロスタグランジンという物質が生理の数日から1週間前くらいに増加してくることがわかっていて、プロスタグランジンの増減が生理前の頭痛に何らかの影響を及ぼしている可能性も指摘されています。

この生理前の時期は、PMS(月経前症候群)による症状がよく現れ、生理前の3~10日の時期に起こってくる身体的・肉体的な症状としては、ぼーっとする、何となくイライラする、憂うつな気分になるといった精神的症状があるのが特徴となっています。さらにこれに加えて、頭痛をはじめ、腰痛やむくみ、下腹部の張りといった症状が出てきますが、生理が始まると同時にその症状は消えていきます。

生理中に起こる頭痛

生理中に起こってくる頭痛は、拍動にあわせてズキズキと痛むことが特徴で、腰痛や下腹部痛といったいわゆる生理痛を伴っているケースが多くなります。生理の時には、子宮内膜で作られる痛みのもとであるプロスタグランジンが産生過剰となることが知られていて、過剰に作られた痛みのもとと言われるプロスタグランジンにより頭痛が起こってきます。さらに、生理前にエストロゲンの分泌が減少するにつれ、脳内物質のセロトニンも減少してきて、脳血管が広がって、そのことも頭痛を引き起こす原因ではないかといわれています。

どうやって生理痛を和らげるのか

生理前の場合は、環境面からうける影響もあり、きちんとした生活習慣によって免疫力を低下させないことが大切で、バランスのとれた食事、軽い運動などを心がけることが大切です。もちろん、どうしてもつらい頭痛がある場合は、市販の頭痛薬を服用してみても良いでしょう。

生理中の頭痛は、痛みのもとであるプロスタグランジンの生成を抑えるイブプロフェンロキソプロフェンナトリウム、ジクロフェナクナトリウムいった非ステロイド系抗炎症薬の服用が効果的です。これらの成分は市販の頭痛薬、生理痛薬に配合されています。