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ノロウイルスの消毒と手袋の外し方

毎年、冬になると集団感染などがニュースとなるのがノロウイルスです。

日本では、ノロウイルスによる食中毒は毎年1万人前後が発症しているといわれています。感染対策の基本は手洗いで、指の間や爪の周り、親指の付け根、手首は洗い残しをしやすい部分ですので特に注意して洗うようにします。
帰宅後や食事の前、トイレの後には必ず石鹸で手を洗うようにします。普段から正しい方法で、適切なタイミングで手を洗う習慣を身につけていくことが大切です。

ノロウイルスは極めて感染力が強く、わずかなウイルス量でも感染してしまうことから、特に嘔吐物の処理には十分な注意が必要です。
床に吐いてしまった嘔吐物の処理などの場合は、使い捨ての手袋やエプロン、マスクの着用が必須です。

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使い捨てのエプロンがない場合は、ポリ袋で簡易型のものを作るとよいでしょう。

ノロウイルスなどの処理のための消毒液の作り方

1.窓を開けて十分に換気します。
2.処理者の二次感染を防ぐために、使い捨てのエプロン・マスク・手袋を着用します。

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3.ポリ袋にペーパータオルを入れ、0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液に浸す。

手袋の外し方

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せっかく手袋をしても、外すときに手袋の表面を触ってしまったら、感染してしまうリスクがでてきます。
手袋の表面を触らずに、慎重に手袋を外す必要があります。


1.手首の部分を持ち、裏返しになるように外します。

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2.外した手袋を、手袋着用側の手に握り込みます。

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3.手袋を外した手で、反対の手袋の内側に指を入れます。

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4.握り込んだ手袋ごと包むように、裏返しに外します。

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消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム溶液の調製方法(一例)

家庭用の塩素系漂白剤には次亜塩素酸ナトリウムの濃度が表示されていませんが、第2類医薬品として市販されている次亜塩素酸ナトリウムには濃度が表示されています。次亜塩素酸ナトリウムの使用にあっては、「注意」をよく確認するようにします。希釈する際は、塩素剤が直接手に付かないように手袋を着用するようにします。次亜塩素酸なお散る無は作り置きしないで、その都度調製するようにします。

 原液の濃度調整方法(例)消毒対象
0.1(1000ppm)の次亜塩素酸ナトリウム溶液を調製する場合 1% 原液50mLに水を加えて500mLにする(10倍希釈) 便や嘔吐物が付着した床や衣類
  6% 原液10mLに水を加えて600mLにする(60倍希釈)  
0.02%(200ppm)の次亜塩素酸ナトリウム溶液を調製する場合 1% 原液10mLに水を加えて500mLにする(50倍希釈) トイレの便座やドアノブ、手すりなど
  6% 原液2mLに水を加えて600mLにする(300倍希釈)