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さんま+ご飯+漬け物は、悪い食べ合わせ?

よく食欲の秋と言いますが、食べ物が美味しい時期になってきました。
少し寒くなってくると、温かい鍋ものなんていうのも、美味しくいただけます。

食べ合わせ

ところが、何気なく食べている食べ物にも、相性というものがあるのです。いわゆる食べ合わせというものです。
日本では、古くは江戸自体、儒学者貝原益軒が健康的な生活方法として示していた『養生訓』の中に、悪い食べ合わせというものが照会されています。
現代に伝わっているものとしては、「天ぷらとスイカ」、「うなぎと梅干し」といったものがあります。
昔から伝わられている食べ合わせについては、陰陽五行説という東洋医学でも用いられている理論に基づいて、日本人が食材を当てはめたもにすぎないものもあり、はっきりとしたエビデンスがあるわけではないものもあります。
しかし、一方で、食品同士の食べ合わせによって、せっかくの栄養成分の吸収を阻害してしまったり、栄養成分を壊してしまうというようなことがあるのも事実です。

そんないろいろある食べ合わせの中から、秋の味覚を代表するものについて、いくつかエビデンスがしっかりしているものとしての食べ合わせが良いのか悪いのかについて、ご紹介していきます。

さんまと漬け物は、一緒に食べないほうがよい

秋の味覚の代表選手と言えば、さんまという方も多いかと思います。
しかも、和定食などを注文すると、さんまにご飯、そしてお漬け物などがついてくることもありますよね。
でもこれは、食べ合わせという点から考えると、お奨めできない組み合わせなのです。

このさんまと漬け物の組み合わせは、発ガン性物質をつくってしまう可能性があるとても危険な食べ合わせといっても酔いでしょう。
なぜかというと、さんまは食べるとき当然加熱をしますが、加熱することによりジメチルアミンというタンパク質成分が生じてきます。
一方、漬け物には添加物として亜硝酸塩が含まれています。
このジメチルアミンと亜硝酸塩を同時に食べると胃の中でニトロソアミンという発ガン性の物質を生み出してしまうリスクがあるのです。

このニトロソアミンは、実はビタミンCを摂ることでその生成を抑えることができるのです。
よく、さんまと言えば、大根おろしとともにレモンやかぼすといったものがそえられていますが、さんまを食べるときにレモンやかぼすをたっぷりかけることにより、ニトロソアミンの発生を抑えることができるビタミンCもしっかり摂ることができます。
ジメチルアミンも、亜硝酸塩も単独では発ガン性のリスクはありませんが、一緒になってニトロソアミンが悪さをし、それを抑えるのがビタミンCというように覚えておくと良いかもしれません。

柿はお酒との相性が抜群

秋の果物と言えば、実りの秋だけにいろいろなものがありますが、柿を連想する方もいるかと思います。
この柿にはタンニンが多く含まれていて、この柿のタンニンには優れた解毒効果があるのです。
柿渋がノロウイルスを包み込むといったような研究もされていますが、柿のタンニンにはアルコールの分解を促進させる働きがあるのです。さらに利尿効果もあるため、体からアルコールがすばやく出ていきます。
二日酔いの解消には柿はうってつけの果物といってよいでしょう。

また、柿には、ビタミンCも豊富に含まれているため、栄養価は抜群です。

ただ、柿は消化が悪く体を冷やす果物でもあり、さらにタンニンが豊富に含まれていることで鉄の吸収が阻害されることから、貧血や胃腸が弱い人は食べ過ぎないように注意するとよいでしょう。