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なぜ人は残業や仕事で疲れるのか

電通の過労死事件がきっかけで長時間労働残業過多が社会問題となっています。
小池都知事も、海外メディアの取材を受けているときに、過労死についてコメントを求められたことがあるといいます。
それだけ海外のメディアも、日本の長時間労働に注目しているのかもしれません。

無駄な残業

日本の会社では、「上司より先に帰りやがって!」などという古い体育会系のような感覚もあり、上司が遅くまで会社にいると帰りにくいという雰囲気があるというところもあるようです。
理屈で考えると、いつまも残業をやっているのは、仕事ができない証拠で、仕事ができるのであれば、定時に終わらせることができるということになります。
しかし逆に、仕事ができるゆえに、多くの仕事を任され、それで時間が足らなくなってしまっているということもあります。
この辺が難しいところですが、いずれにしろ、上司が残っているから、なんとなく帰りにくく残業につきあっているというのでは困りものです。

都庁の20時完全退庁の効果は

小池都知事も、「20時完全退庁」をはじめましたが、職員の約9割は20時30分までに退庁できるようになったといいます。
都庁では、「上司が居残っているから、なかなか帰れない」というようなことも踏まえ、「その居残ってる上司は誰なのか? そっと私に教えてください。」と小池知事が伝え、目安箱により、直接小池都知事に連絡ができる仕組みもできあがっているといいます。

都庁の職員からは、帰りやすい雰囲気ができたという意見や、仕事のやり方が変わったという意見が出てきています。
そういう小池都知事はどうかというと、就任から豊洲問題、五輪問題、国政との調整など多くの問題をかかえ、休んでいる暇もない感じで、あまりいい手本にはなっていないように思われます。

仕事中心社会はいいのか、悪いのか

50代以上の方なら、モウレツ社員という言葉をご存じかもしれません。
日本が戦後、高度経済成長を成し遂げたとき、多くの日本人が、土日も休まずに働き続けていた時代もありました。だからこそ、日本が戦後の焼け野原から、世界にも類をみない急成長を成し遂げられたんだという人もいます。
まさに、仕事中心社会という感じでした。
土日も休みなしというのは少しオーバーかもしれませんが、昔の会社は、日曜日は休みだけど、土曜日は出社、よくて半日出勤というところがほとんどでした。
現在では、土日休みという会社がほとんどです。そういう面では、昔よりも余裕がでてきているともとれるのですが。
しかし、仕事中心社会というのは、本来の人間のあるべき姿ではないでしょう。もっとも、仕事が趣味で、好きで好きでたまらないというのなら、止めはしませんが、多くの人は、生活のため、生きるため、ちょっと贅沢したいため、とりあえず働いていないとみっともないからといったような感じではないでしょうか。
いやいや、自分は仕事に使命感を持っているという人もいるかもしれませんが、本当に好きでやっているのでなければ、仕事中心というのはきついのではないでしょうか。

仕事で疲れる理由とは

精力的に仕事をしても疲れない人、残業もあまりしていないのに疲れる人、これには決定的な違いがあります。
それは、まわりに振り回されて働いているのか、自分のペースで働いているのか。
多くのサラリーマンは、会社や取引先の都合で時間が制約され、その中で動いており、まわりに振り回されながら働いています。サービス業なども同じです。
一方、何から何まで自分で決めて、考えて働ける人は、同じ時間働いても、まわりに振り回されて働いている人よりも疲れません。
しかし、そんなめぐまれた人はごくわずかなのでしょう。

ある意味、大物政治家や、大物投資家、大企業の社長などが、休みも返上しても疲れ知らずで働けるのは、まわりに振り回されることなく、自分の好きなように仕事ができているからなのかもしれません。