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英語上級者でもミスする It's just 6 o'clock. の言い回し

日本人は一般的に英語が苦手だと言われています。
英語は欧米圏の言葉であり、単語は全然違うし、語順も全く違う、使っている文字もひらがな・カタカナ・漢字に対して、ABCのアルファベット、何から何まで英語と違う日本語を母国語としている日本人にとっては、それだけ英語学習のハードルは高いと言わざるを得ません。

英語はできるとすごい!という時代から、できてあたりまえ!の時代へ

東京五輪もあり、国がグローバル化を目指している昨今、英語の学習の重要性がますます叫ばれ、小学校5・6年生から英語を必須科目にするなんていう声も聞こえてきています。

昔は、英語ができる人があまりいなかったせいか、英語が少しできると、すごい!ということになりましたが、今では日常でも一般人が和製英語を使ったりしていて、ニュースや日常会話の中、ビジネスの場でも、高校卒業レベルで習う英単語程度は、当然知ってるだろうという漢字で、会話の中にも横文字がバンバンはいってきます。
ある面、日常的にこうした英語が入ってくるというのは、英単語を覚える側にとっては、日常生活でおなじみになっている英単語が増えてきているわけですから、英単語を覚えるのが楽になったというように考えることもできますが、逆に言えば、ある程度の英単語は知っていて当たり前だよ! もっと言うと、観光レベルの英語はできて当たり前というような時代になってきているのかもしれません。

小学校から英語を必須科目にするとなると、ますますそうした方向へ状況は変化していくでしょう。

でも日本人にとっては英語学習のハードルは高い

外国語の学習は、他の分野と違い、言語であり生きているもので、常に変化もし、また膨大な範囲であるということです。
そして、初心者はもちろん、中級者になっても、時には上級者すら間違いをするものです。

初心者のうちは、単語のボキャブラリーも少なく、文法もめちゃくちゃという感じですが、中級者レベルになっても、動詞+前置詞、冠詞の使い方、動詞の文型、時制、形容詞・副詞といったところは、多くの人がミスをすると言われています。

そして、上級者ですら、適切な前置詞の選択や、TPOに応じた正しい形容詞や副詞の使用、文脈に応じた Word Choice 等でミスをしたりすることがあります。
ネイティブと違い、日本人の場合、細かい語法や語彙の意味的問題、英語特有の連語(collocation)的なものに対しては弱いということが示されています。

英語の形容詞・副詞を、文脈やTPOに応じて完璧に使いこなせるようになれば、その人の英語力は相当なものだとも言われるくらいです。

この文に間違いがありますか? ⇒ It's just 6 o'clock. 

It's just 6 o'clock. (今、ちょうど6時です。)という意味ですよね!?
えっ!? どこか間違ってます?

It's just 6 o'clock. 
この文は間違いだと気づいた人は、かなり英語の実力があるのではないかと思います。

正直、私は、えっ!? この文、何か間違ってるの? 全然OKじゃん! と思いました。

ところが、この文章は間違っているのです。
それでは、正しい文章はどうなるのかというと

It's exactly 6 o'clock.

英語って、本当に難しいですよね。こんな単純な文章でも、しかもこんな中学生でも誰でも知っているような単語しか出てこない文章でもミスしてしまうのですから。

これは、受験英語などで、just = ちょうど と覚えていたりするとミスしやすく、しかも、多くの人がミスしてしまうもう一つの理由として、普段私たちは、待ち合わせをしたりするときに、日常会話の中でも、「それじゃ、ジャスト6時に駅の改札でね!」なんて会話をしています。

つまり、「ジャスト6時」なんて会話をしているから、6時ぴったりは英語で、just 6 o'clock だと思ってミスしてしまうのです。

正確には、「それじゃ、エグザクトリー6時に、駅の改札でね!」と言うべきなのでしょうが、こんな日本語を使っている日本人に、これまで私は会ったことがありません。

Just と Exactly

それでは、なぜ、just でなく exactly でないといけないのでしょうか?
just は本来、照準に対して使うもので、基準にぴったり合っているといったような時に使います。
まさに、そのことが問題なんだ (That's just it.) というような使い方をします。
時間が正確である、確定しているという意味で使う場合は、exactly を使うのです。