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豊洲の環境基準の79倍問題、過剰反応も良くないが、知識もないのに冷静装うのはもっと悪い

以前、橋下徹氏が偉そうにこんなことを述べていた。
豊洲がそんなに危険だと言うなら、築地の計測数値と比較すべきだ!」

調子に乗りすぎている橋下に渇!

橋下さんよ、人より弁がたつからといって、いい気になってはしませんか?
テレビ番組で自分の看板番組をもち、無責任な立場で言いたい放題! こんなヤツに言いたい放題に言わせているテレビ局もテレビ局なのだが・・・

豊洲が目標としている数値は、ある意味とんでもない数字だとして、次のように述べている。
「市場建物内の大気が、環境基準を満たす必要性があるのは当然。ところが、分厚いコンクリートの建物床の下やアスファルトの下の土(建物下は4.5メートルは空洞になっていたが)、そしてきれいな土でできた盛土の下の土が、環境基準を満たすこと、となっている。」

つまり、彼は、70年間毎日365日、2リットルを飲み続けても人の健康に全く影響がないレベルまできれいにする。これが豊洲土壌汚染対策の目標だ。ということにイチャモンをつけている。
厳しすぎると・・・

日本の魚、特に刺身や寿司はいかに衛生面が大事かということを全くわかっていない。
こんな環境の専門家でも、医者でもないのに、偉そうなことをいうべきではないだろう。それは優秀な弁護士かもしれないし、SNSでも影響力があるかもしれないが、少なくとも環境のことや人体の健康に関しては素人なんだから、無責任な発言は慎んでもらいたい。

まあ、橋下氏が言うには、築地にいること自体問題。それに豊洲の水をきれいにするのに850億円もの莫大の費用がかかるが、これはムダだと。
そして、現在の築地の状況と比較して、それを棚にあげて豊洲のことばかり言うのはおかしいと言っている。

たしかに築地が衛生的だとはいえないが、だったら豊洲も同じレベルでいいのか?ということである。

実際に、地下水モニタリングで環境基準値の79倍ものベンゼンが検出されたばかりでなく、絶対に検出されてはならない猛毒のシアンが数十カ所で検出されているという報告があった。

確かに、理屈だけこね回せば、地下水を飲用として飲んだり使ったりすることはないから、人体に影響はないということになるのかもしれないが、少なくとも風評被害は避けられないし、地下水に猛毒のシアンやベンゼンヒ素まででてきているような場所でさばいた刺身となると、気持ちいいものだはない。どこでどう魚に触れるかわかったものではない。

確かに、今回検出された数値はイレギュラーなものかもしれませんし、この数字だけをもって、即、豊洲は危険だというのも早計でしょう。

しかし、こういう数値がでて、みんながざわめきはじめると、必ずでてくるのが、この程度なら大丈夫だよと、きちんとした知識もないのに、いかにも冷静を装った格好つけたコメントだ。

騒ぎすぎるのもよくないが、こういったコメントも問題だ。
格好つけたがり屋さんの言い分はこうだ。

「環境基準ってのは決める方法はいくつかあるが、大抵は「健康に影響があるかもしれない値の数十分の1」「自然には見つからない量」の少ない方を採用する。で、ベンゼンは「自然には見つからない量」の方なんだよね」

確かに環境基準的にはそうかもしれませんが、東京ガスの跡地ということは、都市ガスを製造する際にベンゼンはでき、そして土壌の中でその濃度が濃くなっていくことは知られていて、それにより地下水も汚染されることは周知の事実です。

しかし、これはあくまでも物事をある側面でしか見ないで、格好つけたがる短絡的な考え方です。

なぜこんなところに生鮮食品を取り扱う市場にしてしまったか、石原慎太郎という大馬鹿野郎の責任は非常に非常に非常に重い。

ベンゼンの特性を理解すべき

実際に、今回は79倍という数値でしたが、豊洲では最大で43000倍もの濃度のベンゼンが過去に検出されています。
こんなところに市場を作ったわけです。石原慎太郎という大馬鹿者は!

しかも、ベンゼンという物質の特性を考えれば、大丈夫だ!なんて格好ばかりつけていられません。
ベンゼンという物質の性質を考えれば、非常に危険です。
ベンゼンは、発ガン性リスクが高いもので、紫外線と反応することによりフェニルラジカルという発ガン性が高い物質を作り出します。
さらにベンゼンは体内で分解されにくく、長く留まり続けます。

そして、気化しやすいことから、すぐに気体になって呼吸によって人体に入り、長い間人体に居座ります。
さらに引火性もあることから、何かの拍子に火災を引き起こす可能性もあります。

百歩ゆずって、人体に影響がないとしても、危険物が気化した状態の中で、多くの人々が働くことになる。

こんな場所で1日中仕事をする人の健康を果たして、保証することができるでしょうか。
ベンゼンだけで考えてもすごいですが、この他、ヒ素やシアンが検出されているわけですから、もう豊洲市場は非常に危険な状態です。

橋下徹氏のように、地下水は飲まないからなんていう馬鹿は、文面の法律や数値だけでしか物事を見ないためであって、こういったベンゼンという物質の化学的物理的性質や、人間の生理的作用を考えれば、やはり危険なのです。

だいたい、魚だってずっと食べるわけではないしと言うかもしれませんが、こういったベンゼンが気化しているような場所で、1日中働く人の健康は考えないのでしょうか?