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自称、「俺はクリエイティブな人間なんだ」というヤツに限ってロクな奴はいない

コンピューターが発達し、こと記憶や計算といったことに関しては、人間はコンピュータにはかなわない。
どんなに記憶力が良い人間でも、コンピュータの記憶量にはかないません。
しかも、コンピュータは、一度で細部まできちんと記憶し、情報が欲しいときに正確に再現してくれます。
最近では、チェスはおろか、将棋や囲碁の世界でもAI(人工知能)が人間と互角か、それをしのぐほどになってきています。

AI時代だからこそ、求められる創造型人間

いやいや、コンピュータだってもともとそれにデータを入力したり、プログラミングを組んでやっているのは人間様なんだしということになりますが、最近ではもともとのプログラムは人間が行っているにしても、コンピュータ自信がいろいろな局面に出会ったときに、自分自身で学習していくAI(人工知能)も生まれてきていて、すでに記憶や計算の分野では、大抵のことはAIのほうが人間よりも優っています。
だからこそ、価値が求められているのが人間の想像力ということになります。
想像力というと、例えば芸術的なもの、つまり理論や記憶ではない、感性やセンスといったもの、理屈ではなかなか説明できないもの、そういった想像力が、コンピュータに優る面として注目され、創造性豊かな人が高く評価される時代になってきましたし、クリエイティブな仕事は、報酬も良いというように言われています。

クリエイティブな人は右脳が発達している?

人間の能力開発や、学習法について興味がある人ならば、右脳と左脳の話は1度ぐらいは聞いたことがあると思います。
そして、よくクリエイティブとか、創造性という言葉を聞くと、右脳を連想する人も少なくないと思います。

「右脳が発達している人間は、想像力に優れている」

というようなイメージがあります。

脳は右脳と左脳に別れ、それぞれ機能の違いがあり、右脳は全体を把握し、左脳は細部を細かく見ていく脳といわれています。
これは確かなことです。

しかし、脳の個人差ということにいたっては、それほど差がないということがわかっています。
実は、7歳~29歳までの1000人以上の人の脳の神経活動を2年にわたって比較した研究調査がありまして、7000以上の脳の領域について、画像を使って右脳と左脳の機能を調べた結果、特に個人差はなく、有意差は認められなかったという結論になっています。

つまり、「俺は、右脳人間で想像力にすぐれているから、クリエイティブな仕事に向いているんだ」なんて言っている人がいたら、それはとんでもないうぬぼれ野郎ということになります。
ちなみに、そういう人がいたら、「すごい、すごぉ~い!」と言って、ホメてあげてください。

そして、その後に、こう聞いてみてください。
「すごいんだね~。 すごいのはわかったんだけどさ、他の人と比べて、どこがどういうふうに造像力にすぐれているの?

多くの場合、しっかり理論的に答えられないでしょうし、答えられるとしたら、その人は相当自信過剰家か、うぬぼれ屋さんと言えるかもしれません。

そもそも、創造性、クリエイティブなんていうものは、どうやって比較するのでしょうか? はっきりとしたものさしがないのです。だから答えられないのが普通なのです。
自分が想像力に優れた人間だとか、自分はクリエイティブな人間だと思うのは勝手ですが、そのこと自体が客観的なものではなく、理論的に説明できない主観的なものにすぎないのです。
つまり、そんなことを言って、うぬぼれている奴ほど、そんなこともわからない創造性のない奴とも言えるでしょう。

もっとも、
「クティブというのは感性やセンスであって、そう簡単に説明できるものじゃないんだよ。世の中のことが全て理論や理屈でロジカルに説明できると思い込んでいるうちは、俺様のレベルにはとうてい到達できないよ。」などとウソぶいてくるかもしれませんがwww