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痛ましい事故、高齢者ドライバーのせいだけにしていいのか?  AT車の欠点

最近、高齢者の運転ミスによる痛ましい事故が多発している。

なぜ縁石に接触しているのに、アクセルを踏み込むのか?

単に高齢者の問題にせず、自動車メーカーも自動車自体の設計を考える時期に来ているのではないだろうか?

 確かに高齢ドライバー自体の人口が増えていること、情報化社会になり昔は報道されなかったような事故まで報道されるようになったということも原因であろうが、私は自動車メーカーの対応の遅れ、怠慢が招いた部分も多いにあると思うのです。

特にAT車の設計自体に問題があるんじゃないかと思うのです。

起こった事故を高齢者のせいにするのは間違い

これは報道側にも非常に問題がある。
高齢ドライバーが事故を起こすと、すぐに高齢ドライバーの運転技術が未熟だからだとなってしまう。

何も考えない無能なマスコミは、ろくに調べもせずに

「高齢者が車を乗るのが間違いだ」

「高齢者は免許書の返納すべきだ」

と報道してしまうのである。

むしろ、AT車などによる設計上にも問題があることを大々的に報道すべきではないだろうか。

その証拠がこれ!

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これは、アクセルとブレーキペダルの踏み間違い事故 - 交通事故総合分析センターの資料です。

https://www.itarda.or.jp/itardainfomation/info124.pdf


このグラフ、一見すると非高齢者に比べて、高齢者のペダルの踏み間違いが多いと見えるが、縦軸をみてもらいたい。 そもそも目盛が違っている。

非高齢者でも、かなりペダルの踏み間違いによる事故を起こしているのです。

高齢者は、全事故に対するペダルの踏み間違いによる事故が多いためやり玉にあげられますが、事故の絶対数から言うと、若者は少ないとは決していえないのです。

そして、ここ10年で高齢者のペダル踏み間違いが多くなっていて、若者が増えていないというのであれば、ここ10年でどういう変化があったかを考えるべきでしょう。

もちろん高齢化社会になって高齢者の数が増えたこともあると思いますが、AT車が増えたこと、さらにギアがボタン式になったり、AT車でもクリープ現象が起こらない車が出てくるなど、ちょこちょこ車のしくみを変えて、新車を売り込んできた自動車メーカーがある。

なぜそういったところに問題が隠されているのではないかと考えないのだろうか。

確かに、一方通行の逆走や一時停止無視といったものはドライバー側の不注意ですし、車の側面をすったとかなどはドライバーの運転技術の未熟さからくるものですが、高齢者ドライバーの事故の多くはアクセルとブレーキを踏み間違えたというような事故が多くなっているのです。

何から何まで高齢者の運転技術が未熟だという一言で片づけているのは、違うんじゃないかなと思います。

自動車メーカーは、自動ブレーキシステムなどを開発して事故防止に努めていて、これは良いことなのですが、AT車の設計も見直し絶対踏み間違えないようなシステムも開発すべきではないだろうか。

報道されないAT車の欠点

事故が起きるとすぐにドライバー側の問題ばかりとりあげられますが、自動車の設計上の問題点の議論にはなりません。

自動車産業は、世界の競争の中で、日本の基盤産業となっています。国際競争力という視点からも、国もAT車の欠点にある程度目をつぶっているところもあり、それをマスコミも忖度しているという面があるのだろうとかんぐってしまいます。

はっきり言うと、踏み間違いの事故はAT車の設計上の問題

昔は、すべてマニュアル車だったから踏み間違いも少なかった。

ペダルは左からクラッチ、ブレーキ、アクセルとなっていて、左足を使って運転します。

オートマティック(AT)車は、右足だけでブレーキとアクセルを踏む構造になっていて、しかもペダルが隣同士になっている。

こんなバカなことは、他業種では考えられない。
だって、ストップとスタートという全く真逆に作動するペダルがすぐ隣に並んでいて、それを右足だけで操作するのである。

人間の脳の働きや身体上の特性から考えても、高齢者じゃなくても、若者だってミスしかねない。 実際に若者による踏み間違いによる事故も多発しているのです。

なぜ事故が起こるのか、改良すべきペダル

AT車はいろいろと改良され、最近ではクリープ現象が起こらないものもでてきている。

つまりアクセルを踏み込まないと発信しないもの。
さらに、ギアがボタンになってきていたりする。
このように、ちょこちょこ新車が出て、そのたびに自動車の操作方法が変わると、高齢者だけでなく若者でさえとまどっていまう。

私は、こうした操作方法がレバーからボタンになったりするようなことも、事故を誘発しているのではないかと思うのです。 レバーに慣れた人が、ボタンを押し間違えたら、前に進むと思っていたのに後ろに進んでしまいガチャン!といった感じです。

そもそも、人間の心理や行動を考えて計算にいれて設計してるの?

人間は事故を起こすとパニックになります。
そして、そうなると人間は反射的に手を離したり、足を伸ばしたりします。

これは人間のクセなのです。

事故でぶつかった車が、なぜさらにスピードを上げてさらに事故を大きくしてしまうのか。

普通、事故が起きたらすぐブレーキを踏むだろうと思いがちですが、パニックになるとアクセルに乗せた足を伸ばしてしまい、さらに自動車を加速させてしまうことになるのです。

少なくとも、全ての自動車に自動ブレーキシステムを導入し、導入された車以外は運転しちゃダメ!とするとか、接触を感知した時点で自動的にアクセルペダルをいくら踏み込んでも解除しなければ作動しないしくみにするとか、いろいろと改良できそうなものなのだが。。。