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その思いつき、ひらめき? それとも 直感?

『ひらめき』『直感』について、同じような意味なんじゃないかというイメージを持っている人もいると思います。 ニュアンスが少し違うだけで、ほぼ同意なのではと思っている人もいるかもしれません。

ひらめきと直感

『ひらめき』を辞書で調べてみると、 「すばらしい考えなどが瞬間的に思い浮かぶこと。直感的な鋭さ。 鋭い才知。機知。」と記載されています。

『直感』を辞書で調べてみると、 「推理・考察など論理的思考によらず、感覚的に物事の真相を瞬時に感じとること。」と記載されています。

たしかに、『ひらめき』自体が『直感』的な鋭さなので、日常生活の中で、どちらも「ふと思いつく」ということで同じようなニュアンスの言葉として使われるのも無理はありません。

ひらめきと直感の違い

しかし、『ひらめき』『直感』は違うものです。

一言で言えば、論理的に説明できるのが『ひらめき』で、曖昧な感覚でしかないのが『直感』です。

わかりやすく言うと、「ふと思いついた」後に、その思いついた答えの理由をきちんと言語化して説明できるのが『ひらめき』で、ただなんとなくというような曖昧な感覚としか答えられないのが『直感』です。

「君が今、こう思いついたということだけど、どうしてそう思ったの?」と聞かれたとき、「それは、これこれこうで、なぜならば、かくかくしかじかで・・・」と説明できるのが『ひらめき』、「うーん、どうしてといわれても、ただなんとなくそんな気がしたから・・・」というのが『直感』です。

わかりやすく、ひらめきで解く問題と、直感で解く問題をあげてみると、次のようになります。

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研究者のひらめきと年齢とともにするどくなる直観力

「研究者が、この発見もあのときのひらめきがあったからこそ」というようなことを言ったりしますが、研究者がひらめいた背景には、長年いろいろと研究を続けてきて、その背景としていろいろな論理体系ができていた。

それをなんかのきっかけで、その論理体系と結びつくような事項をふと思いつき、それが新たな発見につながった。

つまり、ひらめいた時点で、ふと思いついた事項ともともと自分の頭の中にあった論理体系とが結びついているのです。

これに対して、テレビドラマとかで、「これは刑事の直感だ」などというセリフがありますが、じゃあ、なぜそう思うのか?と聞かれても、「刑事の勘」としか言えないのです。

しかし、意外とその勘は、単なるヤマ勘やデタラメと違い、当たる確率が大きいのです。

これは長年の経験でなんとなく脳が漠然とこれが正しい答えだと確信しているからなのかもしれません。 そういったことから、直感力は経験がものを言うもので、年齢とともに強くなるのです。