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令和の睡眠新常識、睡眠のゴールデンタイムはウソだった?

『健康リテラシーという言葉があるように、健康情報はその情報がとこからきているものなのか、その権威性と信頼性が重要視される時代になってきました。

医療関係の専門家でない人がお金欲しさにクラウドソーシングなどで適当に書いた記事などは論外ですが、専門家が書いている記事においても、情報が新しくなってしまい、今現在は全く違った考えが主流というものもあります。

そんな中の一つに、睡眠のゴールデンタイムがあります。 NHKのガッテン!でも、「最高の睡眠のヒミツ」というような形で放送されたので、紹介してみようと思います。

睡眠のゴールデンタイムは、22:00~2:00!?

『睡眠』は人間の活動において重要な働きを持っている生命活動の1つで、健康や美容と深く関係しています。

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そして、健康や美容のための『睡眠のゴールデンタイム』というような言葉を聞いたことがあるという人も多いのではないかと思います。 『睡眠のゴールデンタイム』というのは、健康や美容に大きな影響を及ぼすのは成長ホルモンで、この成長ホルモンが分泌されるのは、22:00~2:00になっているので、この時間に睡眠をとることが大切であるという考え方になります。

成長ホルモンは、コレステロールを減らし、骨を丈夫に保ち、筋肉を維持し、肌の潤いを保ちます。
まさに健康・美容にとってとても大切なものです。

この時間はしっかり寝ないとと一生懸命になっている人もいるかと思います。

実は、今では既に『睡眠のゴールデンタイムは22:00~2:00である』という考え方は、根拠のない通説とされています。

このような根拠のない通説が広まっていって常識のようになっていたことを考えると、健康情報に対する健康リテラシーの難しさというものを感じえずにはいられません。 また、現代の常識が3年後には180度全く逆になっているということも考えられますので、ますますもって悩ましい限りです。

睡眠で大切なのは入眠直後の90分

スタンフォード大学医学部精神科の西野精治教授は、スタンフォード大学睡眠・生体リズム研究所の所長を務めていて睡眠に関する研究の権威ともいえるのですが、その西野教授の研究発表によると、「22:00~2:00の間に入眠しなくても、深い眠りが取れていれば問題ない」ということになっています。

最も大事なのは、入眠してからの90分です。 つまり何時に寝ても関係ないのです。 入眠後、寝入りばなのノンレム睡眠時に、成長ホルモンが分泌されるので、寝入りばなの90分をいかに深く眠ることができるかが、良い睡眠をとれるかどうかのカギになってきます。

最初の90分に深い眠りにつくことで、自律神経やホルモンバランスの調整ができ、免疫機能が向上し、脳の老廃物がとれるのです。

睡眠時間は7時間とるべきなのか

睡眠時間は7時間とることが理想であるということも言われますが、人間は個人個人、体格も違えば性格が違うように、人によって必要な睡眠時間も異なってきます。 一概に7時間が理想であるとは断言できないのです。

寝入りばなに質の良い深いノンレム睡眠に入るためには

それじゃ、どうすれば寝入りばな90分に深いノンレム睡眠に入れるのかということで、ガッテン!で紹介されていた方法をまとめると

1.朝食は、しっかり噛んで食べる
2.日中はしっかり体を動かす
3.夕食、お風呂を済ませたあとは何もしない
4.眠気のピークを逃さず、寝床につく
5.寝る1時間半前にお風呂に入る

 

現代人としては、3.が一番難しいのかもしれませんね。