増えている子供のいじめ、一人で悩まないで!
いじめについて、その認知件数は、2018年度に認知されたものは、前年度から約13万件も増加し、54万3933件と過去最多を更新しています。
特に、小学校で前年の3割以上も増加していることがわかりました。
いじめは、自殺や犯罪にもつながるもので、大きな社会問題になってきています。 いじめを受けた生徒の方が6倍自殺をしやすいという調査結果もでています。
<参考>
Kim YS, Leventhal BL, Koh YJ, Boyce WT “Bullying Increased Suicide Risk: Prospective Study of Korean Adolescents”. Arch Suicide Res. Vol. 13, No. 1, pp15-30. 2009.
少子化と言われるなか、かえっていじめの認知件数が増えていることは深刻に考えるべきと考えます。
いじめの相談先
まずは、一番先に伝えたいことから記載します。
もし、いじめを受けているというのであれば、いつでもどこでも相談できる相談先がありますので、大いに利用してください。
子供はもちろん、親でも相談できます。
24時間子供SOSダイヤル
0120-0-78310 (なやみ言おう)
いじめやその他のSOSをより簡単に相談できるように、全国どこからでも、夜間・休日を問わず、いつでもかけられるようになっています。
この『24時間子供SOSダイヤル』に電話すると、原則として電話をかけた場所を管轄している教育委員会の相談機関につながるようになっています。
子供だけでなく、親からの相談も受け付けています。
国が悪い・社会が悪いというのは無責任な人の言い訳と言うけれど
もちろん、『いじめ』というものが社会問題となり、認知度があがり、昔は発覚していなかったレベルのものも発覚してているという部分もあります。
しかし、福祉問題や障害者問題でよく問われる『弱者切り捨て』の社会風潮も原因と思われますし、世界の政治家からしても、自分たちさえよければという感じになってきてしまっています。
まあそんなことはともあれ、子供を育てる大人自身にも、共働きなどの事情もあり心のゆとりがなくなってきています。
さらに、SNSなどの普及により、電車に乗ったらすぐスマホ、ラーメン屋に入ってラーメンが出てきているのに手もつけずにスマホでゲーム、こんなように周りの人に気をつかえない人が非常に増えてきていて、日本人の劣化・他人に対しての無関心さの増大を感じることもあります。
いじめの定義
いじめの定義については、文部科学省は次のようにしています。
「当該児童生徒が一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」
起こった場所については学校の内外を問いません。
ここで言う「攻撃」とは、仲間はずれや集団による無視といった直接的にかかわるものではないものの、心理的な圧迫などで相手に苦痛を与えるものも含まれます。
さらに「物理的攻撃」は、身体的な攻撃はもちろん、金品をたかったり、隠されたりするといったことも含まれます。
いじめ自体、なかなか発覚しづらい性質のものですので、発覚しているのは氷山の一角とも言われています。 文部科学省では、個々の行為が「いじめ」に該当するか否かの判断は、表面的・形質駅に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うとしています。
いじめが発覚しにくい理由
いじめはなかなか発覚しにくい面があります。 学校側や教師が、いろいろな問題やトラブルを抱え込みたくないことから、いじめを認識していても見て見ぬフリをしてみたりする部分があります。
さらに、不思議なことに、いじめられた子どもも、「自分がいじめられている...」という被害意識を強く持っていないことも特徴もあります。
「いじめられてもいいから、その集団に入れてもらいたい...」「いじめられているという事実を認めたくない...」という、子供の心理が強く働いていることが考えられますが、こうしたことがよりいじめを発覚しにくいものとしているのです。
いじめに関わっている3つのタイプの人間
いじめには3つのタイプの人間がかかわっています。 そのうち2つは誰にでもすぐわかると思いますが、『いじめる人』と『いじめられる人』です。 そして、3つ目のタイプの人間とは、『いじめの傍観者』です。
もし、傍観者でなく、そこでいじめを止めていたり、声を上げていたら状況は違ってくるはずです。
でも、そんな人格者はなかなかいません。私もそんな人格者ではありません^^;
結局は、余計なことをして自分に火の粉が飛んできたらたまらない、自分が直接被害を被っているわけじゃないので関係ないというのが大方の人間だと思います。
もちろん、人間なのでそう考えてしまうのは当たり前で、生物として自己を守るという本能からしても責められるべきものではないと思います。
そうであるからこそ、いじめを相談する相談先ができています。
もし、いじめを受けているというのであれば、そういった相談先を大いに利用してもらいたいのです。
いじめの加害者・被害者になりやすい子の特徴
もちろん、あくまで一般的な傾向であり、すべてに当てはまるわけではありません。 包括的にいじめ問題を理解していく上での参考として記載してみました。
いじめる子どもの特徴
攻撃性が強い 欲求不満状態に耐えられない 相手の気持ちを思いやれない 自分の気持ちを抑えられない
いじめられやすい子どもの特徴
気持ちを相手に伝えられない 協調性に欠ける 個性が強い 自己表現が上手くできない もちろん、こうした性格は表裏一体のもので、欠点となる場合もあるし、それが利点となる場合もあります。
知られざる人を褒めて伸ばすコツ
人生において人を育てるという立場になることもあるかと思います。
子供のうちは、親や周りの大人たちに育てられて成長していくものですが、大人になるにつれ、自分が育てられる立場から、人を育てなくてはいけなくなっていきます。
そんな時、よく言われるのが『褒めて伸ばす』ということです。
職場では、「自分は褒められて育つタイプですから」などと平気でアピールする人もいるくらいです。
勘違いされている『褒めて伸ばす』
『褒めて伸ばす』というと、多くの人が、人間は褒めてやるとヤル気が出てきて成長していくものだととらえていると思います。
確かに、何か仕事をしてもマイナスのストロークばかりもらっていたら、そのうちにヤル気がなくなってしまうものです。 人のヤル気をなくすのは簡単なことなのです。
一方、プラスのストロークを受け続けていると、なんかヤル気が出てくるという経験をしたことがある人も多いと思います。
確かに、人間は褒められればヤル気がでてくるので、褒めて伸ばすことは大切だという見方もあるのですが、褒めるということは、そうした精神的なものばかりではなく、本当に脳の構造を変えて、より良い成長につながる可能性があるのです。
褒められたら効果が出た
脳卒中の後遺症のある180人の患者さんに、歩行を改善するためのリハビリを行った際に、リハビリのあと褒められた患者さんは、褒められなかった患者さんに比べ歩くスピードが25%以上も速くなったという研究結果がでています。
これには、ヤル気だけでなく、人間の脳のしくみが大きく関係しているのです。
脳は常に褒められたがっている
脳には、 『報酬系』と呼ばれるシステムが存在しています。
人間は、行動をしたことによって何らかの欲求が満たされた時に、脳が活性化して気持ちいいという感覚を与えるというしくみが備わっているのです。
この時、脳では何が起きているのでしょうか。 喉が渇いているときに、冷たい水を飲むと、すごく美味しいと感じることがあると思いますが、このとき頭の中を「気持ちいいー」という感覚が駆け巡ります。
実は、こうした時に脳の報酬系が活性化されていて、ドーパミンが多く出されています。
つまり、褒めることによって、脳がドーパミンが出やすいように変化しているのです。
リハビリに話を戻すと、リハビリのあとに褒められると、それが快感となり、その快感をもっと得ようと、もっと早くあるけるように脳が変化していきます。
その結果、必要な神経回路が強化されていき、よりうまく歩けるようになっていきます。
つまり、脳はいつも褒められたがっているものなのです。
上手な褒め方
褒めるコツとしては、すかさずに具体的に褒め、目標は低くしておくことです。
例えば、歩くリハビリでしたら、かかった時間を測定し、昨日よりも少し速くなっていたら、「昨日より0.5秒速くなっていますよ。」とすかさずに、かつ具体的に褒めると良いのです。 また脳はつねに褒められたがっているということから考えても、目標は低めにして、段階的にハードルを上げていくことが良いのです。
ツンデレの心理とツンデレ魔法の魅了
漫画やアニメにはよく『ツンデレキャラ』が登場してきます。 二次元だけでなく、実際の三次元の世界をみても、周りには結構ツンデレの人がいたりします。
ツンデレってどんな人?
『ツンデレ』はいろいろな意味合いを持っています。 アニメのツンデレキャラというと、普段はツンツンしているのに、たまにデレた態度になるというイメージです。
それ以外にも、『ツンデレ』は、最初はツンツンだったけど、つきあって心の距離が近づくにつれてデレデレと好意的な態度に変わる性格のことも言いますし、表面上はツンツンしているけれど、心はドキドキとしているような二面性をもっているものに対して使うこともあります。
『ツンデレ』は、ツンツンしている面とデレデレしている面の二面性を持っていて、本心を悟られまいと気持ちとは違う行動をする『あまのじゃく』とも言えます。
『ツンデレ』の基本は、照れ屋であまのじゃくと言えるのかもしれません。
人前で自分の感情を出すのが恥ずかしいのでツン。
でも寂しがりやでかまってほしくて思わずデレ。
でも愛されてることに自信がなくフラれた時のダメージを最小限にするためにツン。
好きな彼氏のためにお弁当を作っても、「べっ別に、ついでなんだからねっ!」と言うのです。
こんな人はもしかしたら『ツンデレ』かも?
周りにツンデレさんはいないか観察していて、ツンデレさんかもと思えるケースをいくつかご紹介します。
職場や友達の前で恋人の話題を出さない
ツンデレさんは、周りの人に対してデレを見せたくないので、自分の恋人の話を自ら進んですることはあまりないでしょう。
文句を言いつつ手厚く助けてくれる
「えー、私だっていそがしいんだからね! 面倒だよ。まったく・・・」と言いつつ、しっかりとサポートしてくれる人はツンデレの可能性があります。
優しくするというデレの部分を人前で見せたくないけど、情にうすいわけではなく助けたい。そこで落としどころとして、態度ではツンとした態度をとりつつも行動ではしっかりサポートするという選択をするのです。
人前だとツンツン当たりが強いのに、2人になると優しくなる
ツンデレは照れ屋さんなので、人前でデレを見せたくありませんが、2人きりになるとつい本音が隠せなくなってしまうのです。
『ツンデレ』と紛らわしいツンツン娘
中には、根っから「ツンツンした性格」という人もいます。
いつも怒っているように見えたり、ツンツンしてたりしますが、そういう人がときに優しさをみせたりするとツンデレと勘違いされてしまうことがあります。
ツンツンツンツンツンツンツンツンツンデレくらいの、9割ツン1割デレみたいな本質ツンツンな人でも、2面性・意外性ということで、ツンデレに見えてしまうこともあるのです。
なぜか『ツンデレ』に惹かれてしまうワケ
なにかと気になってしまうツンデレですが、どうして『ツンデレ』の人に魅力を感じてしまうのでしょうか。
デレたとき自分だけに心を開いてくれたんだという優越感に浸れるという人もいます。 また、ツンツンしてたりデレデレしてたり、いろいろな面が見れて飽きないという人もいます。
素直じゃないけど、ちょこちょこ本音が見え隠れするのが可愛いという人もいます。 しかし、何と言ってもよく言われるのが、いわゆる『ギャップ萌え』です。
『ツンデレ』が無意識に使っている人を魅了する魔法のテクニック
ツンデレのテクニックといえば、ツンとデレのギャップです。 心理的には、人は自分に対して悪い評価から良い評価へ変えてくれた相手には好意をいだこうとします。
これを良い評価を得るので『ゲイン効果』と言います。
一方、自分に対して良い評価から悪い評価に変えた相手に対しては、嫌悪感をいだくようになります。
これを良い評価を失うので『ロス効果』と言います。 そして『ツンデレ』の人は、相手に対してツンとしてみせたり、デレっとしてみせたりで、『ゲイン効果』と『ロス効果』を無意識に使い分け、真逆の感情を相手に交互にいだかせ、それがギャップとなって相手は魅力を感じるようになっていくのです。
下肢静脈瘤になりやすい人の特徴
下肢静脈瘤は、15歳以上の日本人の約43%に認められるという報告もあります。
70歳以上では、約4人に3人は下肢静脈瘤であるとも言われています。 下肢静脈瘤になると、膝の裏やふくらはぎにボコボコとしてコブができたりして、見た目が悪いだけじゃなく、午後から夕方になると足が重だるくあったり、むくんできたりします。
では、どのような人が下肢静脈瘤になりやすいかを見ていくことにしましょう。
下肢静脈瘤になるリスクが高い人
下肢静脈瘤になりやすい人は、遺伝的な要素、さらにはその人の生活習慣なども大きく関係してきます。
親・兄弟姉妹に下肢静脈瘤の人がいる人
下肢静脈瘤は遺伝する傾向があると言われています。 どの遺伝子が下肢静脈瘤の遺伝に関与しているのかといったところまではまだ明らかにされていませんが、両親とも下肢静脈瘤がある人の場合だと90%、片親が下肢静脈瘤の人の場合だと25~62%、下肢静脈瘤になるとされています。
一方で、両親とも下肢静脈瘤でない場合は、20%と低くなっていることから、下肢静脈瘤はある程度遺伝するのではないかと考えられているのです。
中高年
下肢静脈瘤は、年齢とともに出てきます。 15~29歳の人の下肢静脈瘤の割合は13%ですが、70歳以上となると75%が下肢静脈瘤といわれています。
若いときにはこんなコブなかったのにという中高年者はたくさんいます。 これは、年齢とともに静脈の逆流防止弁の数が減ってきたり、こわれたりしてくる上に、筋肉量も減ってくるため、下肢静脈瘤が発症しやすくなるのです。
また、生活の欧米化に伴い、椅子に座った生活となり、高齢になると長時間椅子に座って過ごすことが多くなることも、下肢静脈瘤の悪化原因の一つだとも言われています。
女性
下肢静脈瘤になりやすいのは、性別でいうと女性であることが明らかにされています。 女性の場合、男性の約1.2~2.8倍も多く、30歳以上の女性に関しては、62%もの人に静脈瘤が認められたという報告もあります。
女性は、妊娠や出産を経験し、さらに男性と比べると筋力が弱いため、筋ポンプ作用が働きにくいことが原因としてあげられます。
妊娠をすると。ホルモンの影響によって静脈が柔らかく太くなります。すると逆流防止弁がうまく閉じなくなったりして下肢静脈瘤になりやすくなります。
そして、妊娠・出産を繰り返すたびに、静脈瘤は悪化していきます。
立ち仕事の人
一日、ずっと立ちっぱなしの仕事をしている人は、下肢静脈瘤になるリスクが高くなります。 立ちっぱなしの状態で足を動かさないので、足の筋ポンプ作用が働かず、重力によって静脈の圧力が高い状態が長時間続くためと言われています。
同じ立ち仕事の場合でも、工場や広い倉庫を歩き回っているような場合は、歩いていることにより筋ポンプ作用が働き、静脈還流が促されますので、同じ場所に立ちっぱなしの人に比べると、静脈瘤にはなりにくいと言えます。
リスクが高い人というと、一つの場所でずっと立ち続けているような仕事で、警備員、美容師、スーパーのレジ罹り、狭い厨房にいる料理人が挙げられます。
ディスクワークの人
下肢静脈瘤というと、一日立ちっぱなしの人がなりやすいというイメージを持っている人も多いと思いますが、実は、一日中ずっとパソコンに向かって作業するようなデスクワークで座りっぱなしの人も、足を動かしていないので、筋ポンプ作用がうまく働かず、下肢静脈瘤になりやすくなります。
下肢静脈瘤の症状改善に役立つゴキブリ体操
最後に、下肢静脈瘤の症状改善に役立つゴキブリ体操をご紹介します。
1.仰向けになって寝て、脚は肩幅に開き、両手は体の横に置きます。
2.その状態から、両手足を天井に向けて、床に対してできるだけ垂直になるように上げます。
3.そのまま手と足の力を抜いてリラックスし、手足をブルブルと小刻みに30~60秒揺らします。
これを3回繰り返します。
令和の睡眠新常識、睡眠のゴールデンタイムはウソだった?
『健康リテラシー』という言葉があるように、健康情報はその情報がとこからきているものなのか、その権威性と信頼性が重要視される時代になってきました。
医療関係の専門家でない人がお金欲しさにクラウドソーシングなどで適当に書いた記事などは論外ですが、専門家が書いている記事においても、情報が新しくなってしまい、今現在は全く違った考えが主流というものもあります。
そんな中の一つに、睡眠のゴールデンタイムがあります。 NHKのガッテン!でも、「最高の睡眠のヒミツ」というような形で放送されたので、紹介してみようと思います。
睡眠のゴールデンタイムは、22:00~2:00!?
『睡眠』は人間の活動において重要な働きを持っている生命活動の1つで、健康や美容と深く関係しています。
そして、健康や美容のための『睡眠のゴールデンタイム』というような言葉を聞いたことがあるという人も多いのではないかと思います。 『睡眠のゴールデンタイム』というのは、健康や美容に大きな影響を及ぼすのは成長ホルモンで、この成長ホルモンが分泌されるのは、22:00~2:00になっているので、この時間に睡眠をとることが大切であるという考え方になります。
成長ホルモンは、コレステロールを減らし、骨を丈夫に保ち、筋肉を維持し、肌の潤いを保ちます。
まさに健康・美容にとってとても大切なものです。
この時間はしっかり寝ないとと一生懸命になっている人もいるかと思います。
実は、今では既に『睡眠のゴールデンタイムは22:00~2:00である』という考え方は、根拠のない通説とされています。
このような根拠のない通説が広まっていって常識のようになっていたことを考えると、健康情報に対する健康リテラシーの難しさというものを感じえずにはいられません。 また、現代の常識が3年後には180度全く逆になっているということも考えられますので、ますますもって悩ましい限りです。
睡眠で大切なのは入眠直後の90分
スタンフォード大学医学部精神科の西野精治教授は、スタンフォード大学睡眠・生体リズム研究所の所長を務めていて睡眠に関する研究の権威ともいえるのですが、その西野教授の研究発表によると、「22:00~2:00の間に入眠しなくても、深い眠りが取れていれば問題ない」ということになっています。
最も大事なのは、入眠してからの90分です。 つまり何時に寝ても関係ないのです。 入眠後、寝入りばなのノンレム睡眠時に、成長ホルモンが分泌されるので、寝入りばなの90分をいかに深く眠ることができるかが、良い睡眠をとれるかどうかのカギになってきます。
最初の90分に深い眠りにつくことで、自律神経やホルモンバランスの調整ができ、免疫機能が向上し、脳の老廃物がとれるのです。
睡眠時間は7時間とるべきなのか
睡眠時間は7時間とることが理想であるということも言われますが、人間は個人個人、体格も違えば性格が違うように、人によって必要な睡眠時間も異なってきます。 一概に7時間が理想であるとは断言できないのです。
寝入りばなに質の良い深いノンレム睡眠に入るためには
それじゃ、どうすれば寝入りばな90分に深いノンレム睡眠に入れるのかということで、ガッテン!で紹介されていた方法をまとめると
1.朝食は、しっかり噛んで食べる
2.日中はしっかり体を動かす
3.夕食、お風呂を済ませたあとは何もしない
4.眠気のピークを逃さず、寝床につく
5.寝る1時間半前にお風呂に入る
現代人としては、3.が一番難しいのかもしれませんね。
成長期の腸内細菌が性格を変える
人間の健康な生活の営みにおいて重要な役割を果たしている腸内細菌ですが、人間の性格をも変えてしまうのではないかということが研究されています。
よそ者である腸内細菌が性格を変えるというと、何か変な感じがします。
しかし、このよそ者である腸内細菌が、行動を司る中枢である脳の発達に深く関与している可能性が指摘されています。
日本の医師が発見した腸内細菌が性格に及ぼす影響
実は、成長期の腸内細菌が性格に影響を与えるかもしれないことを発見したのは、日本人医師である九州大学診療内科の須藤信行教授でした。
1990年代のことですが、実験施設で飼育していた無菌マウスが落ち着きがなく、わずかな物音にも敏感に反応して警戒心を持つ傾向があることに気づきました。
その違いは普通のマウスと比べて明らかにわかるほどでした。 無菌マウスの特徴はというと、腸内細菌がいないことがあげられたので、無菌マウスに普通のマウスの腸内細菌を移植する実験を行ったところ、あるマウスに変化が現れ、過敏な警戒心がおさまり、落ち着きをみせるようになったのです。
腸内細菌とストレスホルモン
さらに調べていくと、無菌マウスの体内ではストレスホルモンが過剰に分泌されることがわかりました。
つまり無菌マウスはストレスに対して敏感になっているのです。 しかし、普通のマウスの腸内細菌を移植した場合、マウスのストレスホルモンが過剰に分泌されることはなくなりました。
成長過程における脳の発達とストレス耐性
生まれたばかりの赤ちゃんをみていると、ちょっとした音や光などの刺激に対して非常に敏感なのがわかります。
しかしこれは、成長とともに脳が学習していくことで、刺激に対して必要以上に反応しなくなっていきます。 このように脳が学習し発達していくことで、ストレスを必要以上に感じないようになっているのです。
一方、脳が発達する過程で障害が起こると、学習されないまま成長していってしまうため、刺激に対して花瓶に反応して大きなストレスを抱え込みやすくなります。
腸内細菌とストレス
普通マウスの腸内細菌を移植した無菌マウスに関して言うと、すべての移植した無菌マウスがストレスに対する過敏反応が消えたわけではありません。
腸内細菌を与えてストレスが減ったのは成長過程にある子供のマウスだけだったのです。
大人の無菌マウスに腸内細菌を与えてもストレスは減らないことから、大人のマウスではすでに脳の発達が終わっているため、腸内細菌を与えても変化があらわれなかったのではないかと推測されます。
つまり腸内細菌は、マウスにおいては、その脳の成長過程に影響を与えて、性格まで変えてしまったという結果になります。
無菌マウスに腸内細菌を与えることで、ストレスが減ったというのはマウスにおける実験であり、人間に対してこれがあてはまるかどうかということに関しては、この研究をもとにいろいろと研究が進められているようです。
その思いつき、ひらめき? それとも 直感?
『ひらめき』と『直感』について、同じような意味なんじゃないかというイメージを持っている人もいると思います。 ニュアンスが少し違うだけで、ほぼ同意なのではと思っている人もいるかもしれません。
ひらめきと直感
『ひらめき』を辞書で調べてみると、 「すばらしい考えなどが瞬間的に思い浮かぶこと。直感的な鋭さ。 鋭い才知。機知。」と記載されています。
『直感』を辞書で調べてみると、 「推理・考察など論理的思考によらず、感覚的に物事の真相を瞬時に感じとること。」と記載されています。
たしかに、『ひらめき』自体が『直感』的な鋭さなので、日常生活の中で、どちらも「ふと思いつく」ということで同じようなニュアンスの言葉として使われるのも無理はありません。
ひらめきと直感の違い
しかし、『ひらめき』と『直感』は違うものです。
一言で言えば、論理的に説明できるのが『ひらめき』で、曖昧な感覚でしかないのが『直感』です。
わかりやすく言うと、「ふと思いついた」後に、その思いついた答えの理由をきちんと言語化して説明できるのが『ひらめき』で、ただなんとなくというような曖昧な感覚としか答えられないのが『直感』です。
「君が今、こう思いついたということだけど、どうしてそう思ったの?」と聞かれたとき、「それは、これこれこうで、なぜならば、かくかくしかじかで・・・」と説明できるのが『ひらめき』、「うーん、どうしてといわれても、ただなんとなくそんな気がしたから・・・」というのが『直感』です。
わかりやすく、ひらめきで解く問題と、直感で解く問題をあげてみると、次のようになります。
研究者のひらめきと年齢とともにするどくなる直観力
「研究者が、この発見もあのときのひらめきがあったからこそ」というようなことを言ったりしますが、研究者がひらめいた背景には、長年いろいろと研究を続けてきて、その背景としていろいろな論理体系ができていた。
それをなんかのきっかけで、その論理体系と結びつくような事項をふと思いつき、それが新たな発見につながった。
つまり、ひらめいた時点で、ふと思いついた事項ともともと自分の頭の中にあった論理体系とが結びついているのです。
これに対して、テレビドラマとかで、「これは刑事の直感だ」などというセリフがありますが、じゃあ、なぜそう思うのか?と聞かれても、「刑事の勘」としか言えないのです。
しかし、意外とその勘は、単なるヤマ勘やデタラメと違い、当たる確率が大きいのです。
これは長年の経験でなんとなく脳が漠然とこれが正しい答えだと確信しているからなのかもしれません。 そういったことから、直感力は経験がものを言うもので、年齢とともに強くなるのです。