痩せるホルモンがどんどん出てくるサバ
サバに多いEPAの働き
サバと言えば、青味魚の代表選手で、、EPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。このEPAは、ご存じのとおり血液サラサラ成分で、血液中の中性脂肪や総コレステトールを下げる働きがあり、脂質異常症や動脈硬化の治療薬としても応用されています。
EPAの働きとしてよく知られているのは、血液サラサラ成分としてのこうした働きですが、EPAは、小腸の下部にあるL細胞を刺激することがわかっています。
小腸のL細胞が刺激されると、GLP-1というホルモンの分泌が盛んになることがわかっています。このGLP-1は、糖尿病の治療薬として研究開発されていましたが、脳の食欲中枢を抑制しることもわかっていています。
EPAの糖尿病に対する有用性
まず糖尿病に対するEPAの効果ですが、人は糖分を取りすぎると膵臓からインスリンが分泌されて、余分な糖分を肝臓や脂肪細胞に取り込みます。しかしインスリンの分泌量が減ったり、働きが悪くなってりすると、余分な糖が取り込めず血液中の糖分が増えてしまいます。
ところがEPAが小腸下部のL細胞を刺激することで分泌されてきたGLP-1というホルモンは、このインスリンの分泌を促す働きがあります。加えて膵臓から分泌される血糖上昇ホルモンであるグルカゴンのホルモン量の増加を抑えています。
つまりEPAは、インスリンの分泌を促進して血糖を下げる一方、グルカゴンの分泌を抑制して血糖が上るのをおさえます。
EPAの肥満に対する有用性
EPAが小腸下部のL細胞を刺激することでGLP-1というホルモンの分泌が促進され、これにより脳の食欲中枢が抑制されて、満腹感を感じるようになることから、EPAはダイエットにも良いということが分かってきています。このことは世界的な科学雑誌であるネイチャーでも発表されています。
食べた内容物が長時間いの中に留まり、これにより自然と満腹感が感じられるようになり、食欲が減りダイエットにつながります。
生活習慣病予防に重要な働きをする腸
腸内環境が悪いと、私たちは下痢や便秘になってしまいます。そして代謝に影響を及ぼしてしまいます。
腸は知ってのとおり、消化・吸収に関わる働きをする主要な臓器ですが、それとともに、体の免疫細胞の約6割が腸に集中しています。このことからもわかるように、腸が健康でないと免疫が低下して、それが原因で病気にかかわりやすくなってしまいます。
つまり、腸を健康に保つことで、健康になれます。そして小腸の下部のL細胞から分泌されているいわゆるダイエットホルモンと言われていて脳の食欲中枢を抑制するGLP-1も、腸を健やかな状態に保つことでしっかりと分泌されます。
腸内環境を整え、腸を正常な状態に保つことは健康にとって有用なことです。