健康・美容・賢脳

健康・美容・賢脳に関連したポータルとして、知識や情報、トピックスを提供していきます。

マダイでゲノム編集、どこまで応用されていくのか

大きいマダイの作成に、遺伝子技術が成功

 

NHKのニュースで、これまでの遺伝子組み換え技術よりもはるかに正確に遺伝子を操作できる「ゲノム編集」と呼ばれる技術を使うことで、高級魚として知られる「マダイ」を通常の1.5倍程度の重さにまで大きくすることに京都大学などの研究グループが成功したとしています。

www3.nhk.or.jp

高級魚が安定的に供給されれば、市場価格も抑えられ、将来海洋の食資源を考えた上で、有用な技術になると思われています。

注目したのは、マダイで筋肉の量を調節している『ミオスタチン』という遺伝子で、ゲノム編集により、孵化してから1年で、大きさが1.2倍~1.5倍にマダイが育ったと言います。

遺伝子操作という言葉に対する人の心理

 

水産資源の品種改良ともいうべき、今回の遺伝子編集技術による魚の改良ですが、消費者の目線でみると、遺伝子操作されたものを口にして、大丈夫かどうかと不安になります。
自分達の世代では何もないとしても、子や孫の世代、さらにはその先の世代になったときに、本当に安全性は大丈夫なのだろうかと心配してしまう人もいるかもしれません。

百歩譲って、本当に大丈夫であったとしても、遺伝子操作をしたものはちょっと・・・ というようになってしまいます。

敏感な消費者だと、今だに福島やその近県でとれた野菜や果物を口にしなかったり、遺伝子組み換えの表示の有無を確認してから食品を購入しているという人もいます。
消費マインドという点からも、検討しなくてはいけないのかもしれません。

他に応用できないのか、ゲノム編集技術

 

そんなに大きくできるんだったら、当然考えられるのが、牛や豚や鶏に応用して、体を大きくさせればと考えてしまうのは、素人考えなのであろうか。


1頭の牛から、肉が今までの1.5倍取れるとかになると、効率がいいし、焼き鳥のサイズが1.5倍になるかもしれません。

牛や豚、鶏に対して応用し、取れる肉の量を増やすとう発想以外にも、面白いものができるかもしれません。

大きくできるんだったら、小さくすることもできるんじゃないか! ということで、もしそういうことが可能であれば、今問題となっている外来生物対策に使えるかもしれない。

外来生物を買ってきて、小さくてかわいいうちはいいが、大きくなって手に負えなくなると、川や池に放してしまう人がいて、それが生態系をくずしてしまい、在来種が存続の危機におちいったりしています。

そこで、特定の外来生物の輸入販売が禁止されるようになっています。

もし、カメやワニを、ゲノム編集によって、大きくならないようにすることができれば、一生ペッととして飼うことができ、ペットも幸せ、飼い主も幸せ、在来生物も幸せ、駆除に苦労している自治体も幸せってなことにはならないものだろうか。

それ以前に、人間様のわがままで、自然界に天然に棲息している動植物に対して、ゲノム編集をして変えるというのは、いかがなものなのだろうか。