バンコクのイスラム過激派テロの脅威、もしかしたら中国天津もテロ?
バンコクのテロ、いったい誰が起こしたのか
にわかに、東南アジアが物騒になってきています。
というのも、タイの首都バンコクの観光客もよく集まる繁華街で爆弾テロがありました。
タイ警察長官の発表によると、中国人やフィリピン人などの外国人を含む十数人が死亡し、爆弾テロとみられるとしています。
タイの国防相は、「経済と観光の破壊を狙ったものだ」としていて、他にも爆弾が2個見つかり、撤去されています。
もう少し詳しくみてみると、爆弾がさく裂した場所は、ヒンズー教のほこらをまつった広場付近でした。
タイは欧米よりもむしろ治安がよい国だったのに
さて、タイの治安とはいったいどうなのであろうか。
幸いにして、我が国日本は、世界有数の治安が良い国です。はっきり言うと、日本よりも治安が良い国というと、もう皆無に等しいといっても過言ではないでしょう。
タイの治安を日本と比べると、当然「日本よりは治安が悪い」ということになります。
犯罪はそのほとんが窃盗などの軽犯罪です。殺人がおこる確率は日本の9倍ですが、それでも日本と比較するからであって、世界的なレベルでいうと、タイは欧米よりもむしろ治安が良いとさえいえる国で、海外旅行なら十分安心して行けるといって良い国の部類にはいるでしょう。
それだけに、今回のバンコクでのテロは、タイの経済や観光産業に暗い影を落としそうです。
いったい誰がテロを? その可能性を探る
犯行声明は出ていない模様ですが、もしバンコクでテロを起こすとするならば、タイ南部で独立運動を繰り返している「イスラム過激派」、そしても一つがいわゆるタクシン派と呼ばれる「反政府組織」でしょう。
あとはタイ特有の、ギャング・マフィアといった線の可能性もあると思いますが、メッセージ性や手口から言って可能性は低いでしょう。
タイ南部では、イスラム過激派によるテロが起こっていて、民間人が射殺された後焼かれるといったような事件も起きています。
いつバンコクでテロが起きても不思議ではないとされていました。
隣国マレーシアや、インドネシア、フィリピンのミンダナオ島なども、パキスタンやバングラディシュを同じイスラム圏で、インドにもイスラム教徒は多くいます。
タイは、インドネシア、マレーシアなど、これらイスラム圏の国に囲まれているという地理的条件があり、さらに南部のイスラム勢力による独立運動の問題をかかえています。
ただ、東南アジアのイスラム圏の諸国は、アラブ地域の厳格なイスラム国家とは違い、宗教国家というよりも世俗国家で、女性が肌を平気で晒すことが許されています。
イスラム原理主義者とは少しちがうので、アラブのイスラム過激派とのつながりについては不明ですが、タイからの独立を求めるイスラム過激派勢力が、何らかの動きを見せても、不思議ではないでしょう。
中国、天津の大爆発の元も、もしかしたらテロ?
こうしてみると、国内にイスラム教徒の不満分子をかかえている中国、車が燃えていたところを水で消火して大爆発といった報道もされていて、それじゃ、工場の火災じゃないのか、その最初に燃えていた車とは何なんだ、もしかしてテロ? 肝心なところは情報を隠蔽する中国のことだから、真相が明らかになることはないかもしれない。
そう考えると、なんか東南アジアもきな臭くなってきているような感じです。