健康・美容・賢脳

健康・美容・賢脳に関連したポータルとして、知識や情報、トピックスを提供していきます。

寝屋川の中1殺害事件の報道のあり方は、これでいいのか?

残念なニュース、ワイドショーでいろいろ取り上げられているが

 

大阪の寝屋川市で、あってはならない痛ましい事件が起こってしまった。精神異常者の犯行としか思えないような残忍きわまる手口。


一応、犯人が逮捕されたわけだが、黙秘を続けているといいます。

中学生を、ガムテープでぐるぐる巻きにした上、後ろ手に縛って、しかもナイフで何ヶ所も切り傷を作っていることから、猟奇的な犯行とみていいかもしれない。中学生相手に、相当の恨みがあっても通常の神経であればここまでのことはできない。

ニュースはもとより、こうした事件は、ワイドショーの格好の栄養剤だ。なんやかんやと、犯人が逮捕される前からいろいろと専門家と言われる人たちが出てきて、ああでもない、こうでもない、こう推測されるなどと自論を得意げに披露しています。

よくこうした事件が、ある意味多少興味半分でとりあげられ、一方事故で数十人が犠牲になったというニュースはおまけ程度にちょこっと最後につけくわえられたりすると、いったい命の重さとはどうなんだろうかと考えさせられてしまうこともあります。

実際に、犯人が逮捕される前に、専門家や有識者と言われる人たちがワイドショーでどうよう発言をしていたかというと

 

刺し傷ではなく、多くの切り傷があるやり口は、女性特有ではないか

2人が巻き込まれていることから、犯人は複数犯の可能性も

何からの怨恨ではないか

 

逮捕された男が真犯人だとすると、見事にはずしている。

つまり、逮捕される前に、専門家かなんか知らないが、偉そうに予想したところで、当たってないじゃないか! ということだ。

 

しまいには、中学生の子供が深夜家を出て遊びにいっているのに平気な親とは、いかがなものかといった、まさに当事者で傷ついている親を非難しているといったようなコメントまである。

確かに、そうではあるが、そんなことは多少なりともみんな思っていることだし、世間話ならともかく、それをあえてテレビで言って、追い打ちをかけるようなことをしなくてもと思う。

ニュースの順番はこれでいいのか?

 

 

この寝屋川事件の犯人が捕まった時間は、夕方の18:50分過ぎで、そのころ民間のテレビ局はNHKの夜の7時のニュースの前に、その日の出来事として、報道ニュースをやっていて、終わろうとしている時間。台風が接近してきていて、そのことを天気予報でやっていた時間だ。

ところが、民間のテレビ局では、台風情報の途中にもかかわらず、この寝屋川事件の犯人逮捕の放送をしていました。

この日は、他にも、大型台風が接近し、まさに先島諸島や沖縄地方が暴風域に入るかというような状態、実施にその後、沖縄地方では風速70m/分を越す風が吹いて乗用車が数台横転したり、電柱が折れたりしています。
さらに中国株が大暴落をしてきていました。
そして北朝鮮が韓国に対し準戦時状態を宣言もしています。

おいおいおい! もっと優先して放送すべきことがあるんじゃないですかっ!

ってことだ。

 

視聴率が気になる民間はまだしも、その後のHNKの7時のニュース、冒頭の触りの部分で、ヘッドラインとして軽く流すのならまだしも、一番最初のニュースがこの寝屋川事件のニュースからはじまった。

ひと言で言ってしまえば、まだ、「45歳の男が逮捕された」としかわかっていない状況なのに、同じようなことを繰り返し、放送していた。

こんなものは、「先日より大阪寝屋川で起こっていた中学生殺害事件の犯人の男が逮捕されました。詳しいことはまたわかり次第、この後放送いたします。」として、ところでまずはこちらのニュースとして、台風や北朝鮮の準戦時宣言、株価の推移などを放送すべきではないだろうか?

はっきりいって、殺されてしまった中学生とその遺族には大変お気の毒ではあるが、遺族や親戚以外の人たちにとっては、所詮他人ごと。言い方悪いが、興味半分のワイドショーネタとして、また世間話のネタとしてぐらいの感覚であり、沖縄の人にとってみれば、台風はどうなっちゃうんだろう、大丈夫かしらというほうが重大な関心事、また北朝鮮が暴発したらどうなるんだろうというほうが自分のリスクということを考えたら切実な問題、株を持っている人なら、中国株の暴落が今後どうなっていくんだろうかのほうが、生活に直結してくる関心事なのです。

45歳の男が逮捕された! この一言で良いものを、他のニュースをさておいて、冒頭で時間を長くさいて放送するほどのことではない。
どうせ、それ以上の詳細なことは、翌日とかにならないとわかってこないのだから・・・ そんな時間さくなら、台風や北朝鮮情勢や株価の動きのほうが大事だろ!ということです。

事件の真相がわかる前は、ワイドショーにまかせてもいいのでは

 

特にNHKをはじめとしたニュース番組では、詳細がわかるまでは、軽く事実だけを端的に1分ぐらいで伝え、あとは詳細がわかってから問題点をじっくり論議しても良いと思う。

バンコクで起きたテロ事件であれば、今後バンコクを観光する観光客が巻き込まれるかもしれないということもあり、リスクや状況を伝えるべきだと思うが、寝屋川事件の場合は、もう犯人が逮捕されていて、他の人にこれ以上のリスクが広がることがないのだから。

こういった事件が起きてしまった背景、社会の問題点などを問題提起していくと良いであろう。
それまでは、翌日になれば、まだ詳細がわかってもいないのに、民間のテレビ局に専門家・有識者といった類の人たちが呼ばれ、あーでもない、こーでもないとグダグダ、ぐだぐだ、話すんだろうから。

まあ、それにしても日本人はミーハーなのか、こういった話が好きである。そして数週間もすれば、まるで事件がなかったかのようになってしまう。