桜島の噴火よりもビックリ! 鹿児島県知事の三角関数発言
火山噴火で話題となっている桜島がある鹿児島県の伊藤祐一郎知事、男女平等となっている現代において、すごい発言が飛び出した。
女子にはサイン・コサイン・タンジェントは不要?
「高校教育で女の子にサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか。社会の事象とか、植物の花とか草の名前を教えた方がよい」
つまり、女の子に三角関数なんて教えて何になる! そんなものを教えるくらいなら、花の名前の一つでも覚えさせたほうが良い!
というわけだ。
ここで、1つ疑問がでてくるのだ。
科学雑誌「Newton(ニュートン)が、特集号として「Newton サイン,コサイン,タンジェント: 三角関数がすぐわかる」を出している。偶然の一致なのか、これを意識しての発現なのか? もし意識しての発現なら笑えるところがある。
鹿児島県知事は、Newtonと読んでいるのかもしれない。
考えさせられる高校数学の三角関数
高校の時の数学は、とにかく目的が大学受験に合格すること。
三角関数の何たるやも知らず、とにかく公式を覚えて問題を解きまくりなさいといわんばかりに勉強をしていました。
微分積分ならやってることはわかるが、三角関数というと、とにかく高校の数学では「三角関数の意味なんてどうでもいいんだ。とにかく、問題のパターンを暗記して使えることになることだけに集中しなさい!」というのが、日本の高校の教育ではないだろうか。
sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ
sin(α-β)=sinαcosβ-cosαsinβ
cos(α+β)=cosαcosβ-sinαsinβ
う~ん、懐かしい式がw 遥か昔に忘れてしまったなんていうお父さん・お母さんも多いはず。
確かに、理工系の研究職か数学者、建築や物理工学の技術職になっている人ならともかく、それ以外の人は大学受験の時以来、一度も使っていないのではないだろうか。
しまいには、「三角関数」なんていうと、男女間の「三角関係」のこと? なんてひどい人もいるw
sin cos tan ? はぁ?
堺、小堺、リーゼント? って おっさん芸人がリーゼントか~~~い!
最高裁、端然と! って おお、さすが最高裁では端然としてるのかって おおおおおーーーい!
sin cos tan なんかのTシャツの文字?
いやいや、サイン コサイン タンジェントや!
って、どないボケしとるんや!
恋の方程式じゃあるまいし、高校の数学で「三角関係」の事を教えるわけがない。。。
まあ、とにかく覚えなしゃれ!という日本の教育にも困ったものがあるのだが。。。
サルでもわかる三角関数 (数学嫌いは読み飛ばしてね)
実は、三角関数は、直角三角形の角度と辺の長さとの関係になります。
sin は、斜辺/高さ つまり30度の直角三角形は、高さが1、斜辺が2、底辺が√3となります。
45度ならば、高さ・底辺ともに1、斜辺は√2になります。
このとき、sin は、「高さ/斜辺」なので、sin 30 は、1/2、sin 45 は、1/√2、sin 60 は √3/2 ということになります。
cos は、「底辺/斜辺」なので、cos 30 は、√3/2 、cos 45 は、1/√2 、 cos 60 は、1/2となります。
tan は、「高さ/底辺」なので、tan 30 は、1/√3 、tan 45 は、1 、tan 60 は、√3ということになります。
三角関数は、日常生活のどんな場面で役に立ってるの?
一般人は、特に知る必要はありませんが、物理や建築分野の技術者ならば、力が働く大きさということでよく応用されることを知っていると思います。
力を表すものとして、高校数学ではベクトルというものを習いましたが、例えば、あるものが縦方向にx、横方向にy動いたとすると、そのものには実際にどのくらいの力が加わっていたのかというのを平面で出すとすると、直角三角形でいう底辺と高さ、つまりxとyがわかっているので、当然角度も斜辺の長さもわかるということになり、実際にどの方向にどれだけの力が加わったのかということがわかるしくみになっています。
まあ、知っていたところで、今の時代、全部パソコンのソフトがチャチャっと計算してしまうんだろうから、ごく一部の数学者や物理系のプロウラマーを除いては、別に名前だけ知っていればいいのかもしれない。