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シリア難民、欧州へテロの脅威せまる!?

多くの人を動かした、たった1枚の写真

 

トルコの海岸で、シリアから欧州へ脱出しようとした子供の遺体の写真がネット上で公開され、これが大きな波紋を呼び、欧州のシリア難民受け入れ問題に発展している。

シリアは、アサド政権率いる政府軍と、反政府軍、それにテロ集団のISが入り乱れて乱戦状態にあり、もう既に国としての体をなしていない状態です。
毎日、弾丸が飛び交い、1秒先の命さえ保障されていない状態。安全を求めて難民がトルコ、さらにギリシャ、東欧、そしてオーストリアやドイツを目指して移動しています。

ドイツは、ナチスドイツの時に大量にユダヤ人を虐待したことから、難民に対して優しい政策をとっており、難民の中でも人気になっています。最終的にはドイツを目指そうという難民が増えてきています。

難民の間で急速に拡散するネット情報

 

ドイツは難民に寛容だぞ! ハンガリーが国境にフェンスを設けた! といった情報は、今はネット社会。 スマホを持っている移動中の難民たちに、先にドイツに入国したり、国境を通ってきた人たちがSNSにあげた情報などにより瞬く間に拡散しています。

トルコの海岸に打ち上げられたシリア難民の子供の写真、たった1枚で、難民受け入れ問題が欧州の中で広がるというのも、ホントかな?、写真一枚でそんな変わるものかな? という気もしますが、いずれにしろ、ドイツのメルケル首相も、イギリスのキャメロン首相も、口をそろえて「今、欧州の良心が試される時」として難民受け入れの重要性を口にしています。

一方で、ドイツの中でも、自分達の職が奪われるという思いや、極右組織は難民受け入れに猛反発をしています。

テロのリスクが圧倒的に高まった欧州

 

本来、ISに参加している兵士の中には、欧州から名乗りをあげたものも数多くいます。自国に不満をもちISに行き、テロ訓練を受けている人たちが、シリア難民に紛れ込んで多数欧州へUターンしているという話もあります。
人種も似ているので、紛れ込んでしまえば、なかなか見分けがつきません。

難民受け入れに関して、本当に難民なのか、それとも単なる出稼ぎなのかを見極めるべきだという意見もあがってきているようですが、それよりもテロリストを見分けることのほうがもっと重要な問題になっています。

ギリシャが財政的に大きな問題をかかえ、国内が不安定になっていて、買収された人がシリアからIS兵士をトルコに引き入れ、チェックが甘くなったギリシャを素通りし、東欧に入る。そのまま中欧・西欧へと、トルコ・ギリシャという今まで欧州入国へのチェック機能になっていた所の機能が甘くなってきていることにより、欧州へ入るハードルはかなり低くなっています。

何千人単位でテロリスト・兵士が難民に紛れて送り込まれたという情報もあります。まあさすがにこれはガセだったとしても、普通に考えて数十人程度は送りこまれていると考えるのが自然なのかもしれません。

欧州はギリシャ問題と難民問題で正念場

 

欧州は、ギリシャ問題とシリアの難民問題を抱えて、今や正念場を迎えています。
今まで欧州の優等生とされ、世界の中でも比較的順調にきていたドイツも、大きな問題を2つもかかえてしまっています。
難民の問題だけでなく、これからギリシャがどう立ち直っていくのかということからも目が離せません。

本来、世界中にテロリストを産む原因になったのはアメリカである。
アメリカが世界中で戦争をしなければ、テロリストも生まれなかったという考え方もあるほど、アメリカはあちこちでテロリストを産む土壌をつくってきた。

だからシリア難民の尻拭いを一番しなければいけないのは、欧州ではなくアメリカだという考え方もできる。
少なくとも、アサド政権に対する施策、ISを産む土壌をつくったアメリカには、かなりの責任があるような気がします。