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敬老の日に秋分の日、日本の老齢化と人口減少に思うこと

どうなる日本の人口

 

シルバーウィークは、ゴールデンウィークに次ぐ大型連休ですが、このシルバーウィークの中にあるのが、敬老の日秋分の日。

ということで、高齢化社会について、少し考えてみました。

老人国家日本? 80歳以上が、1000万人

 

敬老の日を前に総務省は高齢者の推計人口を発表しました。その発表によると、2015年9月15日現在、日本の65歳以上の人口は、3,384万人となり、総人口に占める割合として、26.7%となっています。これは過去最多であり、80歳以上の人の人口も、1,002万人となり、1,000万人を超え過去最多になっています。80歳以上の人の総人口に対する割合をみても、7.9%とほぼ8%に近い数字になっています。

どうなる、今後の日本人口と静止人口

 

少子高齢化で日本の人口は年々減ってきています。日本の人口のピークは、2008年の1億2808万人で、それ以降年々減少し続け、2013年には1億2730万人になっています。このまま減り続けると、平成24年1月に推計として発表されている日本の将来推計人口では、2060年には日本の人口は1億人余裕で切って、8674万人、さらに2110年には4286万人になってしまいます。

一方、国は政策として静止人口を目指しています。「静止人口」とは何かというと、人口が増えも減りもしない状態を言います。しかし、実際は生涯未婚率の上昇と晩婚化は止めることができず、出生率回復と、人口が安定してくる人口置換水準にはまだまだ開きがあります。

子育て支援や法整備で静止人口を目指すことにより、国は2060年の人口を1億0194万人、2110年の人口を9026万人に推移させていこうとしています。

増える生涯未婚率と晩婚化

 

最近は、生涯結婚しない生涯未婚率が増加しています。特に生涯独身の男性は、40年で10倍になっています。1970年では独身男性の生涯未婚率は2%だったのが、2010年では20%になっています。2010年では独身女性の生涯未婚率も10%を越えています。

晩婚化も深刻です。20代後半の女性の約6割が独身で、30代前半の男性の約半数が独身という結果になっています。

過去にも人口減少を経験してきた日本

 

日本は、1億人もの人口をかかえる大国になっていますが、過去には人口減少を経験した時期もあります。
まずは縄文時代晩期で、この時代には大陸から水稲栽培の分化が伝わり食料事情が改善しました。鎌倉時代にも人口の減少を経験していますが、この時は、室町時代日明貿易で外貨が流入し市場経済が発展していきました。そして江戸時代の後期も人口が減少した時期がありますが、このときは黒船来航により日本は近代工業国家への道を進んでいくことになります。

つまり人口減少を経験し、その後で技術革新が起きています。考えてみると、欧州のルネッサンスも、中世の人口減少時期と重なっています。

そう考えると、人口の減少は、これからのイノベーションの時代の到来につながるのかもしれません。