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2年連続の最下位ヤクルトが、セリーグ優勝できた秘密とは

巨人ファン、阪神ファンはがっかりであろうが、ついにヤクルトがセリーグ制覇をしてしまった。
2015年のセントラル・リーグの覇者は、14年ぶり7度目となるヤクルトが、去年まで2年連続の下位からいきなりのジャンプアップでトップの座にかがやきました。

 

小さな大打者のあの名言、ふたたび・・・

 

 

優勝した試合、そのドラマは延長戦になった十一回の裏、本拠地神宮球場でやってきた。ツーアウト一、三塁、雄平がライト線への決勝タイムリーを打った。

真中監督は、選手時代は1番センターというポジションが多かった選手のように記憶しているが、どちらかというと、阪神の和田監督と同じタイプ。仕事はきちんとするけど、派手さという面ではイマイチで、言っては悪いが華はあまりないタイプだ。

 

セリーグの監督の中では、元気印だった中畑監督が、今季限りで、DeNAの監督を辞任する意向を固めています。ヤクルトの真中監督、阪神の和田監督、広島の緒方監督と、セリーグの監督はどちらかというと、優等生で真面目なおとなしいタイプの監督がそろってしまったような感じです。

 

何はともあれ、セリーグ優勝という栄冠をつかんだ真中監督は、優勝スピーチで「「ファンの皆さん、優勝おめでとうございます。」と述べた。

 

あれ? これもしかして、ヤクルトの小さな大打者 若松監督の流行語大勝の語録賞にも選ばれたあの名言では・・・

 

俺は本気で優勝を狙えると思う。おまえたちはできる

 

 


首位打者の川端、トリプルスリーの山田、打点王の畠山、もともとこれらの選手は力があり、去年もいた戦力で、戦力としては大きな補強をしたわけでもなかった。
何がいけなかったのだろうか。

真中監督は新米監督として、2月のキャンプで選手を集めてこう呼びかけたそうだ。

「俺は本気で優勝を狙えると思う。おまえたちはできる」。

 

普通、2年連続最下位の弱小球団で、大型補強もないのであれば、まずは最下位脱出とか、Aクラス入りを目標にということになるのだが、一番最初に、

「俺は本気で優勝を狙えると思う。おまえたちはできる」。

と言い放った。

 

特別な練習はしない! つばめ改革とは

 

 

スローガンは「つばめ改革」。

キャッチボールは相手の胸に投げる。打ったら一塁まで全力で走る。特別な練習はしない。
えっ!? これ、改革? 当たり前やん! どこが新しい練習や! 少年野球の基礎で教えるようなことやないかーーーい

でも必要だったのは、チームの体質、選手の意識を変えることだった。
選手からは「高校生に戻ったみたい」との声もあったというが、逆にそれが新鮮だったいう。俗に言う、初心に戻れということだろうか。

 

確かに、何事も基礎が大事。イージーなプレイもできない人が、ファインプレーをできるわけもない。


三木コーチは「一から野球を見つめ直し、一つ一つのプレーに意図や考えを持たせたかった」と述べている。

真中監督は、投手力を上げることはもちろん、野手が守備で足を引っ張ることも多かったので、ピッチャーを含めたディフェンス面を強化してきた。地道に分析をし、弱点を練習して補強していった結果が、弱小チームを優勝に導いたのだろう。

 

育てた自主性が、弱点の守備力をカバー

 

弱小チームだったヤクルトが優勝したキーワードとしては、『自主性』がある。
監督は、選手の自主性に任せることで選手を成長させた。
自主性とは、自分で考えて練習をするということで、実はいちばんきついこと。自分たちで考えて、自分たちで試合をつくり、ポジショニングも自分たちで考えていく。それが自主性。

自主性を鍛えてきたから、とっさの判断が必要な時でも落ち着いてプレーでき、堅実な守備力につながっていった。
与えられたメニューだけの練習をしていると、どうしてもコーチからの指示待ち族になってしまいますが、自主性をもつことで、弱小チームから優勝チームへと大化けしていったのかもしれません。