健康・美容・賢脳

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話題の植物油の健康に対するエビデンス

アマニ油

 

アマニ油は、英名Flaxseed oil、又は Linseed oil です。

亜麻は中央アジア原産の1年草で、高さ約1 mまで成長して、春から夏の間に小さな青紫色から白色の花を咲かせます。


種子は楕円形、扁平の黄褐色で、表面がつるつるしていて、亜麻の種子をアマニ、種子から得た油脂をアマニ油と呼んでいます。

アマニは油分30~40%を含み、その50%前後はα-リノレン酸になっています。また約8%の水溶性粘質物とリグナン化合物を含んでいるのも特徴です。

 

高脂血症に対しては、有効性があるという結果と有効性がないとする結果があります。

血清コレステロール値やトリグリセリド値が高い人のコレステロール値やトリグリセリド値を有意に減少させることはないという報告もあります。

 

動脈硬化の原因ともなるアテローム性動脈硬化に関しては、食事から摂取するリノレン酸の量が増えると、アテローム性動脈硬化が予防できるというデータがあります。
しかし、エビデンスとしてはまだ十分ではありません。

 

ADHA(注意欠陥多動性障害)の子供の注意力や不穏状態を改善する可能性を示すデータがありましが、エビデンスとしては不十分です。

1日30ℊ以上摂ると、軟便や下痢を起こすおそれがあるので注意が必要です。また亜麻仁油はα-リノレン酸が含まれていて、前立せんがんの発生リスクを高めるのではないかと懸念する声があります。

ココナッツ油

 

ココナッツ油は、英名Coconut Oil です。

ココンッツ油は、ココヤシの乾燥ナッツから得られる油脂で、主成分としてラウリン酸を多く含んでいて、ヤシ油とも呼ばれています。
「ダイエットによい」「便秘によい」「美容によい」などと言われていますが、ヒトでの有効性についてのエビデンスは不十分です。

 

ラウリン酸を始め、飽和脂肪酸を多く含んでいて、血清コレステロール値を増加する可能性があります。

コメ油

 

米ぬかからとれる油は、血清総コレステロール値、LDL-コレステロール当たり、トリグリセリド当たりを減少させて、HDL-コレステロール値を上昇させるという報告があります。
これらコレステロール値に関しての効果についてのエビデンスは、効くとは断言できませんが、効果の可能性が示唆されています。


アマニ油を用いた、機能性表示食品

 

『日清健康オイル アマニプラス』は、日清オイリオグループ株式会社の機能性表示食品で、機能性表示は次のようになっています。


「本品は、α‐リノレン酸を含んでおり、血圧が高めの方に適した機能を持つ食用油です。血圧は、食塩の摂取、喫煙、飲酒、運動などの食生活や生活習慣に大きく影響を受けます。そのため本品の機能に差が生じる場合がございます。

本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。高血圧治療薬をご使用の方、抗凝固薬や抗血小板薬などの血液凝固抑制作用を有する薬剤をご使用の方、高血圧症の方は医師にご相談の上ご使用ください。

普段ご使用の食用油と同じ量でご使用になれます。1 日当たりの目安量として14g 程度を摂取してください。