「かわいそう。。。」と思う女と 「ざまを見ろ~」と思う男
男と女は、同じ人間だけど、違う生き物だ!
とは、よく言ったものです。
男性脳、女性脳などと言われるように、男の脳と女の脳は、いろいろと違っています。
構造的にも、女性の脳のほうが、男性に比べて、右脳と左脳をつなぐ脳梁が太くなっているので、女性の方が右脳と左脳の両方を上手に使うことができます。
右脳は感情、喜怒哀楽を感じる働きがあり、左脳は言語、計算等をつかさどっている脳です。
男の場合は、女性に比べて右脳と左脳を結ぶ脳梁が発達していないので、右脳で感じとったことを左脳で消化するために時間がかかってしまいます。
女は、脳梁が発達しているので、右脳と左脳を上手く同時に働かせることができるので、口喧嘩になったら男性よりも女性の方に分があるというのも理解できます。
こうしたことから、同じ人間でも、男と女の脳はだいぶ感じ方とかが違うようです。
罰せられている人に対する男と女の反応の違い
ロンドン大学の研究グループが面白い実験をしています。
罰せられる人を見たときの男と女の脳の活動の違いを調査した実験です。
私たちは、無罪の人が冤罪で罰せられているのを見たときに、不安や痛みに関係する大脳皮質が強く反応するということがわかっています。これは、言葉にすると「お気の毒に。。。」という感情で、同情回路と呼ばれている脳の部位が反応することによって起こっています。
この反応の仕方は、男女とも大きな違いはありませんでした。
ところが、今度は悪人が罰せられているのを見たときに、どういう反応になるのかが調べられました。すると非常に興味あるデータが得られています。
さすがに罰せられているのが悪人ということからでしょうか、女性の脳では同情反応が40%ほど減っていました。
ところが男性では、同情反応が完全に消失し、変わりに側坐核と呼ばれる脳の部位が活性化していました。
側坐核とは、報酬という快感をもたらす場所が活性化していました。 これは悪人が罰を受けている姿をみて、「ざまを見ろ!」と思っている反応です。
この側坐核の反応が強い人ほど、違反や反則に対して大きな罰を受けて当然だと思う傾向が強いと言われています。
悪人が行ったことに対して強い制裁を課そうとする男、善人悪人かかわらず多少なりともつらい思いをしている人に感情移入する傾向が強いとされています。
とすると、裁判員裁判などで、全員が男性だと、厳しく制裁されてしまう可能性が高く、女性の裁判員だと、男性に比べて罪が軽くなる可能性があるのかなと思ってしまいます。