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どこの馬の骨かがわかる話! 馬は立って眠る?

2015年12月27日、中山競馬場有馬記念が行われ、8番人気だったゴールドアクターが優勝しました。
北島三郎さんが馬主ということで話題になっていたキタサンブラックは3着、1番人気だったゴールドシップは8着に終わりました。

そんな中、馬はあのか細い足で、全力疾走しています。一度骨折でもしようものなら、全治数週間となり、治療に「骨が折れます」

って、骨が折れるってそっちかーーーぃ!

下手をすると数ヵ月の重症ともなると、治療不可能という判断のもと殺されてしまう競走馬も少なくありません。

骨折して重症な馬が殺されるのは、必要ないから?

骨折して重症な馬が殺されてしまうと聞くと、かわいそう、あのつぶらな瞳が・・・ なんて思う人もいるでしょう。
まあ、会社で言えば、使えなくなった壮年サラリーマンが、「あんたもう仕事できないから、クビ!」ってなもんなんだろうか?

いいえ、いくらなんでもそんなことではありません!

なるほど、ひとまず良かった。。。

骨折した馬の足を治すには、足に体重がかからないようにしなければならないのですが、そのためには馬を横たわらせなければなりません。

私たち人間は、寝るときは横になりますが、お馬さんは、寝る時も世鬼ならないのです。

おおお! なんと器用! 立ったまま眠るなんて。。。

馬・牛・鹿は立って寝る

馬や牛や鹿は、実は立って眠るのです。これらの動物は「蹄行性」と言って、私たち人間と関節のつくりがまるで違います。
馬は実は、中指の先端で立っているのです。

それじゃ、膝はどこになるの?ということになりますが、実は膝に見える部分は人間でいうところの踵にあたる部分なのです。
猫ちゃんの場合は、私たちがつま先立ちで歩く感じで「指行性」となりますが、馬はさらに人とは全然ちがう関節のしくみとなっているのです。

こんなお馬さんだから、骨折を治すために足の負荷をなくそうとすると、宙吊りにしなくてはいけませんが、そうすると今度は内蔵が圧迫され、体の機能が低下してしまい、神経が繊細と言われる馬は、それだけでもストレスになって死んでしまうこともあります。

したがって、馬自身のためにも安楽死という処置が取られることが多いのです。

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つまり、馬などの骨は、前足の部分に人間でいうところの肩・肘・足首・指の4カ所に関節があり、それが交互に逆向きについています。

つまり肩と足首にあたる部分の関節は前向きになっていて、肘と指の部分の関節は後ろ向きになっています。

向きの違う関節が隣同士になっているので、お互い相殺されて、そのためほとんど関節に負担をかけずに走ることができます。