お正月に欠かせない黒豆のお話
さて、おせち料理の一品としても出てくる黒豆ですが、お正月の祝い肴三種の一つとされています。
祝い肴三種とは、黒豆・数の子・田作り。一般的にはおせち料理の重箱の壱の重といわれる一段目に入れられています。
昔は、この祝い肴と餅があれば、最低限のお正月のお祝いができるとまで言われてきたものです。
黒豆って何故そんなにおめでたいの?
黒豆には、健康・長寿・厄除けの願いが込められています。
健康
これは「まめ」に働き、「まめ」に暮らせるようにという願いからきています。
そもそも、「まめ」という言葉自体に、健康的に、元気にという意味があります。
まじめによく働き、家族みんな元気で過ごせますようにという希望です。
長寿
「まめ」に達者で、しわがよるまで長生きできますようにという願いからきています。
黒豆の黒は、いつまでも髪も黒々として健康的で栄養的にいい状態でいれますようにとの願いからきています。
関東では、わざとシワがよるように煮て、しわがよるまで長生きをという願いが込められています。
関西では、ふっくらと煮て、しわがよらないように、長生きできるようという意味が込められています。
厄除け
黒豆の黒い色は、魔除けの色、悪気をはらう色とされています。
実は、黒豆が一番おいしい季節は正月じゃない?
実はその旬は9月~11月と言われています。
黒豆の選び方
黒豆というと丹波黒がブランドとして有名dすが、選び方のコツとしては、色つやが良く黒光りしたものが良いでしょう。
皮にハリがあって、粒がそろっているものを選びたいところです。
黒豆の保存方法
黒豆に限らず、豆は一般に湿気に弱いので、通気性の悪いビニール袋などに入れておくと、豆が蒸れてしまうおそれがあります。
できれば紙の袋にいれて、冷暗所で保存するようにしましょう。
黒豆と合う豚肉
意外かもしれませんが、黒豆と相性がいいのが豚肉です。
黒豆は胃腸の機能を高め、尿の出を良くして、腎の働きを助けますが、豚肉も腎の働きを助ける食材で、豚肉と黒豆を合わせることで、黒豆の利尿作用も高まります。
体がむくんでいる時など、黒豆と豚肉を合わせて食べると良いでしょう。
黒豆と一緒に食べないほうがよい高麗人参
黒豆を食べているときは、高麗人参は一緒に食べないほうが良いでしょう。これはお互いの作用を相殺してしまうからです。
高麗人参は、サプリメントや滋養強壮ドリンクなどにも含まれていますので、こういったものと一緒に摂るのはお奨めできません。
時間をあけてから摂るとよいでしょう。