健康・美容・賢脳

健康・美容・賢脳に関連したポータルとして、知識や情報、トピックスを提供していきます。

どうなる? 日本の成人式は18歳?

今年2016年から18歳以上から投票できる選挙

お正月が終わるとすぐに成人式がやってきます。
成人というと、今年2016年6月19日から改正公職選挙法が施行されることになり、18歳から投票や投票呼びかけなどの選挙運動への参加もできるようになります。

今までは、成人式というと20歳でやっていましたが、改正公職選挙法の成立で選挙権年齢が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられるのに併せ、民法の成人年齢が「20歳」と定める成人年齢を「18歳」へ引き下げるといった動きがありました。

これに伴い民法の成人年齢引き下げも検討されました。つまり「成人を『18歳以上』とするのならば、飲酒や喫煙も18歳から認めるべきだ」というわけです。
飲酒・喫煙はともかく、民法でも20歳と定める成人年齢を18歳に引き下げてはどうだという議論がありました。結局、議論見送りとなっています。


早生れの19歳が20歳の同級生と一緒に成人式でお酒を飲んだら?

2016年の成人式に同級生の19歳と20歳がお酒を飲んだらどうなるのか?

結論からいうと、未成年者飲酒禁止法に抵触して法律違反になります。

この法律では満20歳未満の者の飲酒を禁止しています。

罰せられちゃうの?

法律違反になりますが、違反行為をした未成年者本人を処罰する規定が無いので、飲んだ19歳の未成年者本人は刑事処分されません。
だからこそ、それを知りつつ、お酒を飲む未成年が増えても困るのですが。。。

 

しかし、19歳の少年だと知って飲ませた方は、未成年者の飲酒を知りつつも制止しなかった親権者やその他の監督者は、科料となり50万円以下の罰金になります。

大学のサークルで上級生が新入部員の未成年の少年にコンパで酒を無理強いして飲ませて問題が起きた場合は、飲ませた上級生は処罰の対象となり得るということです。
まあ、飲ませた少年が未成年だったと知らなかったと口裏を合わせれば証明のしようがないでしょうし、大きな問題でも起こさなければ、まずは罰則の対象にはならないのが現状でしょうか。

18歳の飲酒・喫煙は適切か不適切か?

個人的意見をいうと反対です。


日本医師会も、健康に強く影響を与える政策について、あらかじめ医療関係者の意見を聴かないで、18歳以上の飲酒や喫煙の話しが進められたことについて非常に遺憾であると不満を述べ、もし強行するのであれば、医療界をあげて反対運動をしなければならないと話していました。

結局、飲酒・喫煙に関しては、見送りとなったが、日本医師会をはじめとしする医療業界の支持母体を大きく失うことにもなりかねないというのが自民党の本音であろう。
もっとも専門家の言うことも聞かずに、話しを進めるからこういうバカな話がでてくるのでしょう。

決して日本医師会が専門家集団として優れているかどうかと言われると、疑問符がかなり残りますが、少なくとも、ド素人のバカ官僚やアホな政治家よりは、アルコールに関連した文献なども読み込んで勉強しているはずだから、知識も桁違いにあるはずである。

タバコは社会のゴミ! 百害あって一利なし

特に、喫煙に関しては、百害あって一利なしであり、喫煙なんていうのは、20歳を過ぎてもするべきではないし、副流煙で他人にも迷惑をかける。
自分が吸って、勝手に病気のリスクをあげて死ぬのはかまわないが、他人まで巻き込むなと言いたい!
吸うのであれば、勝手に自分の部屋で誰もいない時に吸ってくれといいたいところです。

喫煙者は禁煙スペースが増えて、かなり肩身の狭い思いをしていると思うのだが、タバコを吸わない人からすると迷惑な話であって、「基本的には人前で吸うな、屋内で吸うな、吸うなら最低10mは離れろ!」が本音なのではないかと思います。

18歳以上から酒でもいいじゃないかという人の言い分

18歳以上から酒でもいいじゃないかという人が必ずといっていいほど、そう思う理由としてあげるのが、ヨーロッパやアジアの多くの国では18歳、早い国だと16歳からお酒解禁であり、日本が文明国なのに遅れてるんだという言い分である。

確かにこれは事実ではあります。
飲酒に関しては、フランス・イタリア・スペイン・ベルギーで16歳以上、イギリス・オーストラリア・ポルトガル・タイ・台湾で18歳以上、韓国で19歳以上(満19歳になる年の1月1日から)、米国が21歳以上となっていて、欧州やアジアの主要国は、20歳より若くしてお酒解禁となっています。

欧州が16歳からお酒飲んでるのに日本は遅れてる!という考えは大間違い

欧州が16歳から飲酒だからといって、日本が遅れてる。日本も飲酒年齢を引き下げるべきだというのは、人種差を無視した考えです。
そもそも日本人はモンゴロイドと呼ばれる黄色人種で、アルコールに弱い人種であるということは証明されている事実です。欧米人とは代謝が違うのです。

日本人の半数は、生まれつきアルコールを分解する「ALDH2」という酵素の活性が弱いか欠けています。つまりアルコールによる有害なアセトアルデヒドを速やかに分解できないため、少量のアルコールでも悪酔いしやすいのです。

馬鹿いうなよ! そんなこと言ったって、俺はお酒強いんだ! ちゃんとアルコール分解酵素だったたっぷりあるんだなんていう人もいるかもしれません。
でも、成人になるまでアルコールは控えるべきというのは、科学的な根拠に基づいています。

若くして飲酒をすると急性アルコール中毒、臓器障害、アルコール依存症の増加を招くリスクが高くなります。
なぜならば、若者はアルコール分解速度が遅いことが報告されているからです。これはしっかりとしたエビデンスがあります。


アルコールの分解が遅ければ、アルコールはより長く体内に留まりますので、急性アルコール中毒のリスクを高め、臓器障害をより強め、依存の進行をより早めることにつながります。

また10代は成人に比べて相対的に理性より感情優位になりやすいと言われていますが、アルコールによる酔いは、これにさらに拍車をかけ、問題行動を起こす確率を上げてしまいます。
これは飲酒運転による事故、暴力事件、問題ある性行動や妊娠などのリスクを高めることが統計学的にも証明されています。

米国ではお酒は21歳から

実際に、飲酒年齢を引き下げた結果、年少者による飲酒運転関連事故数や事故による死亡者数の増加があったため、米国ではいったん18歳に引き下げた飲酒年齢を現在の日本よりも厳しい21歳に引き上げています。

日本人よりもアルコール代謝能力にすぐれ、体も大きい米国人ですら、21歳からでないと飲酒できないことになっています。

欧州で比較的若いときからお酒が解禁されているのは、ビールの国ドイツ、ワインの国フランスと言われるように、古くからの習慣になっているということが大きく影響しているのでしょう。
さらには、水道の蛇口をひねっておいしい水がすぐに飲める日本と違い、欧州では水よりもお酒といわれるくらい、水は結構貴重なものになっていて、お酒を飲むほうがリーズナブルということも考慮に入れる必要があるでしょう。

欧米かぶれで、なんでも欧米さまさまで、欧米に右へ習えというのは非常に良くないことであります。
その証拠に、食の欧米化により生活習慣病が増え、欧米を中心に発展してきた資本主義社会経済は、貧富の差を生み出し、その経済もうまくいっていません。つまり失敗だったのです。
地球温暖化をすすめ、それでいて、文明国だなんて気取っているほうが、間違いなのです。