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使わなくても、使いすぎてもなってしまう筋肉痛

ちょっと運動をすると、翌日から翌々日あたり、筋肉痛がでてきてしまうといったことはないでしょうか。
特に、最近は年のせいで、翌日に筋肉痛が出ないで、翌々日あたりにでてくるといった声を聞いたりします。

使わないと筋肉は細くなり、関節は動かすと痛むようになる

筋肉や関節は、酷使しすぎても、使わなすぎても痛みがでてきてしまいます。
慣れない運動や作業を行うと、普段使わない筋肉を使いすぎることになり、筋肉痛の原因になってしまいます。
筋肉は、よく使うと太くなり、使わないと細く弱くなってしまいます。

よく骨折をした人が、1週間ギプスで固定していると、1週間で筋肉の約15%が失われると言われています。
1ヵ月も安静にしていたりすると、筋肉の大きさは約半分になってしまうといわれています。
これに伴って関節の拘縮も起こるので、関節が動かせる範囲が狭くなり、関節を動かそうとすると痛みが強まってしまいます。

速筋と遅筋

一般に人間では速筋と遅筋の割合は、ほぼ同等と言われていますが、短距離ランナーは一般の人より速筋の比率が多く、マラソンランナーのように長距離ランナーは遅筋の割合が多くなっています。
速筋は主に糖質をエネルギーとして収縮します。
筋肉には糖質はあまりないので、速筋のエネルギー源である糖は短時間で消費されてしまいます。したがって、速筋を使った運動は長時間行うことができません。
速筋を鍛えるには、高い負荷で筋力を強化することが必要になってきます。

遅筋は、脂質をエネルギー源としていて、長く行う運動の時に用いられます。
私たちがダイエットなどで有酸素運動をするときに使われているのが、この遅筋になります。
遅筋は脂肪をエネルギー源とするので、脂肪を減らしてダイエットするには、有酸素運動が有効であるということになります。


マグロとヒラメ

マグロもヒラメも刺身として食べると美味いものですが、マグロと言えば赤身の魚として有名です。一方ヒラメは白身の魚になります。
実は、マグロが赤いのも、ヒラメが白いのも速筋と遅筋に関係があります。

マグロの筋肉は遅筋であり、その遅筋が赤筋となっています。
マグロは広い海を長い距離泳ぎ続けます。したがって、収縮速度は遅いが、持久力はある遅筋である赤筋が発達したことから、マグロは赤身になっています。

ヒラメは、長い距離を泳ぐのではなく、近海で瞬発的な泳ぎをする魚で、疲労しやすいが収縮速度が速く瞬発力に必要な速筋である白筋が発達しました。