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炭水化物ダイエットではなく、玄米をよく噛んで食べる

お米を食べるとき、栄養的に考えると、精製された白米を食べるよりも玄米を食べたほうが栄養が効率よく摂れると言われています。
食品成分データベースによると、100gあたりの食物繊維量は次のようになっています。

  • 玄米 3.0g
    白米 0.5g

つまり、玄米は白米の6倍もの食物繊維が含まれているということになります。

炭水化物ダイエットは正しいのか?

最近流行っているダイエットに炭水化物ダイエットがあって、要するに炭水化物を抜くというダイエット法になります。
炭水化物ダイエットは、賛否両論がありますが、私の意見を言うと反対です。

というのも、そもそも人間とは穀物を主食とする動物だからです。
米、麦、じゃがいも、麺類など、昔から炭水化物を摂ってきています。

う~ん、それじゃ科学的根拠とはいえないじゃないか?と言われそうですが、ごもっともです。

実は、腸内環境のことを考えても、炭水化物はきちんととるべきなのです。
なぜならば、腸内環境を整えている善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌は、乳糖やブドウ糖をエサにすることによって活動します。
ブドウ糖は、炭水化物が消化されて分解されたものですから、炭水化物ダイエットをすると十分なブドウ糖が供給されなくなり、腸内の善玉菌のエサがなくなってしまう状態になってしまいます。

そうすることによって、腸内での悪玉菌の活性化が進み、腸内環境が乱れてしまう原因にもなりかねません。

なぜ白米より玄米がいいのか

白米は見た目は白く輝いていて美しく、甘味やコシがあって味覚的にも美味く、視覚的・味覚的面からいくと、白米の方に分があります。
しかし、白米は玄米から精製される過程で、米の一番栄養分が入っている部分である胚芽を落としてしまっています。
栄養学的には、玄米の方に分があがるでしょう。

食物繊維は玄米が白米の6倍になっています。
しかも玄米に含まれている食物繊維は不溶性食物繊維が多く、腸内で水分を吸収して便のカサを増し、腸を刺激するので、便秘の改善にも役立ちます。

食物繊維だけでない、玄米が栄養的に白米より優れている点

食物繊維だけではありません。
玄米が白米より栄養的に優れているのは、糖質をエネルギーに変えるビタミンB群と、抗酸化作用をもつビタミンEを豊富に含んでいるところです。
玄米にはビタミンやミネラルも豊富に含まれています。

玄米はただ食べればいいというものではない

よし、それじゃ玄米を食べよう!ということになるかもしれませんが、ちょっと待った!です。
玄米を食べるときに注意しなくてはいけないことがあるのです。

それは、よく噛むことです。

玄米はもみからもみ殻を取り除いた段階のものなので、2層の薄い皮である種皮と果皮に覆われています。
したがって、消化しにくいので、ここでよく噛む必要があります。

玄米は、よく噛むことで唾液も十分に出てきて、消化吸収が良くなると同時に、満腹中枢も満たされますので食べ過ぎにも有用です。