勝ち組の思考、負け組の思考
昔は、日本人は全員中流階級なんていう良い時代もありましたが、今や格差社会。
勝ち組、負け組なんていう言い方もされたりします。
知識がなくても技術がなくても、楽してお金を稼いで勝ち組という世の中は間違っている.
お金の面から行けば、他人の金をだまし取って、楽して儲けている詐欺師などは、ろくに働かず、人が一生懸命働いた金をだまし取って、楽して金を得ているわけですから、ある意味、勝ち組ということになってしまいます。
まあ、これは極端な例であるのであるが、こうしてみると、お金を基準として勝ち組、負け組を考えてしまうと、ただ単に、世の中を要領よく、ズル賢く生きた連中が勝ち組ということになる。
まあ詐欺師は犯罪者なので、おいておいたとしても、例えば株で大儲けしたという財テクに長けた人がいる。
彼らは、生産的な仕事をしているわけでもなければ、知識があるわけでも、特別な技術があるわけでもない。
ただ、お金を稼ぐという才に長けた人ということになってしまいます。
ここで、勝ち組と負け組という話をするときに、お金を稼いでいるかどうかを基準に判断してしまうと、おかしなことになってしまうので、単に馬鹿みたいに金を楽して稼ぐのが勝ち組ということではなく、人の役に立つ仕事・やりがいがある仕事で成功した人が勝ち組という価値観で話を進めていくことにします。
勝ち組の考え方・負け組の考え方
勝ち組の人がする考え方のクセ、負け組の人がする考え方のクセというものがあります。
そもそも、勝ち組の人というのは、自分は運がいいと思っています。
逆に負け組の人は、大したことでもないことでも、自分は運がない、ついていないと考えがちです。
自分はついていないと思っていると、自然とそうなってしまいます。
例えば、商談を行う時、勝ち組Aさんと、負け組Bさんがいるとします。
2人の考え方は、おおかた次のような感じになるでしょう。
勝ち組Aさん
おお、今日の商談、うまくいっちゃったな。ラッキー!
だって、私は商談で話して契約を取るのが得意なんだから。
負け組Bさん
ふぅ、なんとか商談を乗り切ったな。 同僚が一緒にいたからうまくいったのか。
あまり厳しいツッコミがはいらなかったから良かった
同じ、商談に成功したという結果であっても、このように違ってしまいます。
勝ち組Aさんの場合は、自信が出てきて、心に余裕が生まれ、さらに良い商談ができるようになっていきます。
一方負け組Bさんは、次はどうなるかという不安もあり、かえって自信をなくしてしまったりしてしまいます。
日本の社会では、謙虚さが大事というが
日本の社会では、成功したら手柄は俺のもの! 失敗したらその責任は協力者!なんていう図々しい考え方は嫌われてしまいますし、下手をすれば鼻つまみ者になってしまいます。
でもl、以外に人生の勝者というものは、もちろん表に出すというような愚かなことはしませんが、内心ではこう考えている人も多いかもしれません。
つまり、うまくいったら、俺のおかげ。うまくいかなかったら、俺以外の誰かが悪い。
これは実は、米国の心理学者のセリグマンという人の理論で言われています。
反省をしないというのはいかがなものかと思いますが、うまくいかなかったとき自責の念にかられすぎて、自分だけのせいと思うようなことはやめたほうがいいのかもしれません。