外資系企業の採用試験の定番問題のミスを暴く!
『外資系企業がほしがる脳ミソ―採用試験の定番! 問題解決力を試す60問』という本の中に、外資系企業が採用試験で出す問題で、次のような問題がありました。
しかし、何が外資系だw えらそうなこと言って、問題をちゃんと作れよな!!! というものがありましたw
それでは、今回は、頭の体操ということもかねて、その問題と、外資系企業が推奨している解答、そして、いえいえ、それは違う、これが本物の解答ではないかと思う解答を披露したいと思います。
外資系企業がほしがる脳ミソ―採用試験の定番! 問題解決力を試す60問
- 作者: キラン・スリニヴァス,辻谷一美,外資系企業研究会
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 単行本
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【問題】
50%の確率でストライクが入り、50%の確率でボールになるピッチャーがいます。
一方、どんな球がきても、全くバットを振らないバッターがいます。
さて、このピッチャーが、全くバットを振らないバッターを三振にとる確率は何パーセントになるでしょうか。
※野球を知らない人のために
ピッチャーがバッターを三振に取るということは、ピッチャーがボール(ストライクじゃない球)を4球投げてしまう前に、ストライクを3球投げることです。
う~ん、なかなか、野球を知らない人のために、丁寧に解説までつける気配り! よっw さすが外資系www
【一般人の解説・解答】
この問題の結末は、バッターが三振するか、ファーボールで出塁するかということになります。
すると、ピッチャーがバッターに投げる球数は、
全部ストライクだったときに最小となり、3球
フルカウント(2ストライク、3ボール)までいった後に、ストライクかボールで三振またはファーボールが最大の球数になり、6球
つまり、ピッチャーがバッターに対して投げる球数は、3~6球の間ということになります。
したがって、6球投げるとして考え、それがストライクかボールかというシナリオの数はというと、
1球目(ストライクかボールか)で2通り
2球目(ストライクかボールか)で2通り
3球目(ストライクかボールか)で2通り
4球目(ストライクかボールか)で2通り
5球目(ストライクかボールか)で2通り
6球目(ストライクかボールか)で2通り
つまり、2通り×2通り×2通り×2通り×2通り×2通り = 2の6乗 = 全部で64通りのシナリオとなります。
このうち、6球目までにストライクが3球入るのが、三振するシナリオです。
つまり、こいつを出せばいいのです!
全体の64通りのシナリオのうち、三振となるシナリオがいくつあるかを考えれば良いのです。
ストライクをS、ボールをBとして考えてみましょう。
すると、三振となるパターンは、
投球数 1 2 3 4 5 6
パターン 1 S S S
パターン 2 S S B S
パターン 3 S B S S
パターン 4 B S S S
パターン 5 S S B B S
パターン 6 S B S B S
パターン 7 S B B S S
パターン 8 B S S B S
パターン 9 B S B S S
パターン10 B B S S S
パターン11 S S B B B S
パターン12 S B S B B S
パターン13 S B B S B S
パターン14 S B B B S S
パターン15 B S S B B S
パターン16 B S B S B S
パターン17 B S B B S S
パターン18 B B S S B S
パターン19 B B S B S S
パターン20 B B B S S S
しかし、パターン1は、4球目以降、ピッチャーが投げ続けたと考えると、
その後、4球目2通り(ボールかストライクか)、5球目2通り、6球目2通りがあり、全部で2通り×2通り×2通り=8通りのシナリオになります。
同じように、パターン2、パターン3、パターン4は、その後、5球目と6球目で2通り×2通り=4通りのシナリオがあります。
さらにパターン5、パターン6、パターン7、パターン8、パターン9、パターン10は、6球目がストライクかボールでそれぞれ2通りのシナリオがあります。
パターン11以降は、1通りのシナリオ
つまり、三振となる6球投げるシナリオは、
8通り×1パターン + 4通り×3パターン + 2通り×6パターン + 1通り×10パターンとなり、
8+12+12+10=42通りとなります。
ピッチャーが6球投げるシナリオが全部で64通り
そのうち、三振となるシナリオ(6球投げて3球以上がストライクとなるシナリオ)が42通りなので、
ピッチャーがバッターを三振にとる確率は、42通り/64通り=約65.6% となります。
しかし、厳密に言うと、この解答は間違っています。
もしかしたら、問題が不十分なのかもしれません。
では、厳密な解答はどうなるのでしょうか?
【私が考えた、厳密な解説・解答】
結論! : これだけの情報からだと、正確な確率は計算できません!
問題が不十分です!
なぬ?
まさか、監督が途中で試合放棄したとか、実はバッターがバット振ってファールを打っちゃったとか、ピッチャーの豆がつぶれて途中でピッチャーが変わっちゃったとか、途中でブンブンバットをふる代打に変わったとか・・・
いえいえ、そんなズルな解答はしません!
しかしですよ、みなさん、こんなシーンを見たことありませんか?
審判 : デットボール!
そうです、十分ありうるシーンですね。
もし、たとえば1球目にデットボールを出してしまったら・・・・
たとえば、パターン20のケースで
B B B S S S
本来なら三振ですよね!
でも、1球目のBが、デットボールのBでしたら、このバッターは三振せずに、ファーストベースに歩いていることになるのです!
正式回答では、三振したことになっちゃってますよね! あれ? そう、答えにズレが出てくるのです。
もし、こう解答したら、外資系の人事部のみなさんは、どう判断するのでしょうか?
不正解にできますか???
もし、デッドボールのことまで考えて、
たった一行 「わかりません!」
と解答していた人を、不正解として不採用にしていたとしたら、問題ですぞwww
www 外資の頭脳なんて偉そうなこといってるけど、所詮こんなもんだww
同じ人間がやってるんだから、外資も内資も関係ないよwww