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健診と検診、健康診断は意味がないと言われる理由の1つ

ゴールデンウィークも終わり、6月に入り、夏を前に職場での定期健康診断という人もいるかと思います。
年に1度の体のメンテナンスとも言える健康診断ですが、健康診断で悪い数値が出ないように、健康診断の日が近づいてくるとあわてて健康診断に向けてジョギングを始めたり、ダイエットをしたり悪あがきする人もいます。

また、毎日の仕事で忙しく、健康診断なんか受けてるヒマなんてないよ!という人や、俺は健康に自信があるからそんなもの受けなくたって大丈夫だという人もいたりします。

健診と検診

健診と検診・・・ どちらも声に出して読むと「けんしん」。
果たして、どちらの漢字が正しいのでしょうか?

答えは、両方正解です。
健診は英語にすると「Health checkup」になります。
つまり、健康をチェックするということになり、病気につながるリスク因子がないか、あるいは体の調子はどうかということを確認チェックすることが健診です。
職場でよく行われるのは、健康診断で、これを略せば、健診になります。

検診は英語で言うと「Screening」になります。
つまり、スクリーニング、仕分けです。病気である人とそうでない人を分けるという意味で用いられます。

健康診断は効果がない?


さて、最近はいろいろな情報にあふれた時代になっていますが、その中で「健康診断は効果がない」といったようなことが言われたりしています。
実際には、きちんとしたエビデンスが高い研究報告の中でも、「健診は効果がない」という結果を出しているものもあります。

しかし、これにはからくりがあります。
健康診断で、例えば「尿酸値が高いです」という結果が出た場合、実際に痛風発作が起きていなければ、生活習慣を改善しない人がいるということです。
人間は、痛くて苦しければ、それをどうにかしようと生活習慣を改善しようとしたりしますが、痛風発作が出ていなければ、好きなお酒は飲みたいしということで、生活習慣を改善しないのです。

したがって、せっかく健康診断で「尿酸値が高い」という結果が出ていたにもかかわらず、生活習慣を改善せずに、やがて痛風発作を起こしてしまうのです。

血圧やコレステロールも、尿酸値と同じです。
血圧が高いだけ、あるいはコレステロールが高いだけでは、体のどこかが痛いとか苦しいということはありません。
しかし、これらを放っておくと、やがて動脈硬化を引き起こし、心臓病や脳卒中を引き起こしリスクをあげていってしまいます。

健康診断で、せっかく体の異常を指摘されているのにもかかわらず、生活習慣を改善しないという人がいることから、健康診断は効果がないという結論がでてしまうという見方もあります。

せっかく健康診断を受けたにもかかわらず、指摘されたことの目をつぶり、生活習慣を改善しないのほ、英語の勉強のために良質な参考書やCD教材などを買い込み、それで勉強しないようなものです。

いくら良質なテキストや教材を購入しても、勉強しなければ購入しないのと同じです。