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七夕! 天の川の川幅って、どんだけぇー

今日は七夕ですが、七夕というと織姫と彦星。

織女と牽牛と織姫と彦星

七夕は7月7日織姫彦星では、織女(しゅくじょ)牽牛(けんぎゅう)とも言われ、これは織女が女の仕事である養蚕紡織を象徴し、牽牛が男の仕事である農耕を象徴していると言われていて、中国の神話伝説でいう男女いっついの神になっています。

そして織女と牽牛が七夕と結びついて恋愛物語になったのはその後だと言われています。
夫婦であった織女と牽牛は、仕事をせずに遊んでばかりいたことから、1年に1日のデート以外は仕事、仕事の毎日を強制されるようになってしまうという、儒教的思想がはいった物語になっていきます。

物語では、1年に1度会えるのを楽しみにして、ミルキーウェイ(天の川)の両岸で、またたいているということになっています。

松尾芭蕉が俳句にした天の川の奥深さ

余談ですが、松尾芭蕉の句と思われるものの中に、こんな俳句があります。
『荒海や 佐渡に横たふ 天の川』

私は素人で感性がないので、なんだ、佐渡で天の川を見たっていう情景を歌ってるだけじゃないか!
くだらない、まったくもって昔の歌人っていいもんだよな。情景歌っただけで有名になれるなんて・・・

しかし、これはとんでもない! と言われてしまいました。

これは、出雲崎新潟県の燕・見付・長岡・柏崎に囲まれた日本海に面した町)という場所で、ここから佐渡を見ていたときのもので、季節は秋、時間は天の川が見えるのだから夜。
天の川という季語は夏ではなく、秋の季語なんですね! 文系が苦手な私ははじめて知りました。

「天の川」というだけで、秋の夜ということがわかってしまいます。
そして日本海の荒波を、天の川に喩え、まるで日本の本土と佐渡島の間に横たわっている荒波の日本海は、天の川のようだということなのでしょう。

しかも佐渡の佐には「たすける」という意味が、佐渡の渡には「わたす」という意味があり、佐渡は昔は罪人が島流しにあった島。
こう考えると、すごく奥が深い一句になるわけです。
荒海は天の川のように罪を犯した人と一般の人を隔てているけども、天の川の両岸のので、織姫と彦星のようにいつしか善人になって荒海を越えて戻ってこれるようにというような願いがこめられているのかもしれません。

こう考えると、じつに奥が深い一句なんだなと思います。

織女と牽牛が七夕に天の川を隔てて会うなんてとんでもない!

ミルキーウェイのロマンスを壊すようで申し訳ないが、織女と牽牛が七夕に天の川を渡って会うというのはとんでもない話です。
牽牛は、わし座のアルタイルという星、そして織女は、こと座のベガという星。そして天の川にいて、織女と牽牛を合わせるカササギは、星座のお話ではデネブという星をもつ白鳥座になっています。アルタイル、ベガ、デネブで夏の大三角を形成しています。
白鳥座は天の川に橋をわたすように羽根を拡げています。

さて、アルタイルは、地球からは16光年の距離。ベガは25光年の距離、そして白鳥座までの距離は11光年。
1光年は計算すると約10兆キロになります。つまりすごい遠距離恋愛になるわけです。

とても、白鳥が羽根を広げて届くような距離でも、数キロの橋をちょこっと渡って会いに行くというようなレベルでもないのです。

まあ、星座のおとぎ話なので、やっぱりロマンがあったほうがいいですよね。