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つまらないドカベン効果

2つの食物繊維を食べてドカベン効果

便秘の原因として何が考えられるかという質問を、調査会社の株式会社インテージが行ったところ、食物繊維不足と回答した人は男女ともに4割という高い結果になっています。

一般的な認識として食物繊維の不足が便秘と大きな関係があるという認識されているようですが、「食物繊維」といっても大きく水溶性食物繊維不溶性食物繊維とに分けることができます。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は、ともに便秘に有用なのですが働き方が少し違っています。

ドカベン効果が発揮されるしくみ

水溶性食物繊維

水溶性食物繊維は、水に溶けることによって寒天のようなゲル状になります。
アボガド・ゴボウ・にんにく・切干大根等に多く含まれています。

水溶性食物繊維が腸に入ると、腸内の善玉菌である乳酸菌等の栄養になり、相対的に悪玉菌に比べ善玉菌が優勢な腸内環境に整える整腸作用があります。

整腸作用により腸内環境が整えば、腸のぜん動運動が活発になって、便が異常発酵しにくくなり、有害物質が全身を巡って肌の新陳代謝を乱し、肌あれを起こすということを防ぐことができます。

不溶性食物繊維

不溶性食物繊維は、消化されずそのまま排出されますが、大豆や枝豆等の豆類やモロヘイヤ・ゴボウ・ニラ等に多く含まれ、お腹の水分を吸って膨らむ性質があります。

便秘薬の市販薬に配合されているプランタゴ・オバタ種子の食物繊維も不溶性食物繊維です。
膨らむので、満腹感が得られダイエットにも使われますが、お腹の中で膨らむことにより便の量が増え、大腸を刺激しぜん動運動を促し、便秘を改善していきます。もちろん便意が改善することにより肌あれも良くなっていきます。

便秘を治す医薬品と医薬部外品

食物繊維は、便秘治療の目的で市販の医薬品の中に多く入っています。
また薬局ではないコンビニやスーパーを見ると、食物繊維を多く含む食品やサプリメントが並んでいます。
その中で、便通を整える、便秘や便秘に伴う肌あれの効能をうたっている製品があります。
これは医薬品でも食品でもない医薬部外品の瀉下薬(しゃげやく)と言われているもので、働きとしてはいわゆる便秘薬と同じです。

浣腸という選択肢

通常は便秘薬を使いますが、長期間どうしても出ない頑固な便秘があり、肌荒れも出て困っている場合、薬局やドラッグストアで販売されている浣腸薬も1つの選択肢になります。
浣腸は、肛門にグリセリン等を入れ、物理的に腸管の壁をすべりやすくし、注入による刺激とともに便を出してくれます。
大体3~10分程度で便意を催すので、便秘薬とは違い即効性がありますが、問題点としては連用していると効果が弱くなってきたり、肛門部を傷づけたりする可能性があります。
乱用は避けないといけません。