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唾液ケアで健康・美容

お風呂に入って歯を磨くと、お肌がきれいになる

お風呂に入って歯を磨くと、お肌がきれいになると言われています。
歯なんて、どこで磨いても同じじゃないかと思うかもしれませんが、実は違うのです。

お風呂に入ると、体が温まりリラックスするので、血流が良くなるとともに、リラックスすることで自律神経が副交感神経優位になり、唾液が良く分泌されるようになります。

よく、スピーチなどで緊張すると、喉がからからになりますが、これも緊張により交感神経が刺激されて、唾液の分泌が抑制されてしまうことから、口の中が乾いたり粘っこくなったりするのです。

この唾液が、美肌と深く関係があるのです。

健康・美容に良い唾液の力

唾液には、次の作用があります。

*口腔内の細菌を殺菌し、口臭を防いだりする浄化作用や抗菌作用があります。
*デンプンを分解するアミラーゼという消化酵素が含まれているので、食べたものの消化作用もあります。
*食べたものの成分が唾液に溶ける溶解作用により、味覚を促進する働きがあります。
*唾液は、液体であり、口の中の食べカスを洗い流す洗浄作用も期待できます。
*これに加えて、唾液には、唾液ホルモンであるパロチンの分泌によるいろいろな生理作用が期待されます。

唾液ホルモンが美肌を生む

パロチン(parotin)は、リラックスホルモンとも呼ばれる唾液腺由来の糖タンパク性ホルモンであり、成長ホルモンの一種で、主に耳下腺より分泌されています。
パロチンの生理作用は、骨・軟骨・歯・毛などの硬組織の発育に関与する他、皮膚や血管などの弾性線維及び結合組織の発育にも関与し、さらには白血球や血小板の保持、カルシウム代謝などにも影響を及ぼします。

従って、唾液・パロチンの分泌を良くすることは、骨や皮膚・血管などの成長に関係することから、若々しい体を維持するのに大切です。
特にお風呂でリラックスした体は、温まっていることにより血行も良くなっているので、唾液で分泌されたパロチンが全身に届き、美肌づくりに効果を発揮します。

唾液の分泌は、どうしたら高まるのか

まずは、食べ物を食べるときによく噛むことです。
小さいころから、「よく噛んで食べなさい」というのは、健康や美容のことを考えても、いろいろな面で御利益があるのです。
噛むことで唾液腺が刺激され、唾液がよく分泌されてきます。
消化のためにも、口腔内の浄化のためにも、味覚を楽しむためにも、よく噛むことは重要です。

さらに耳下腺をマッサージすると良いでしょう。

耳下腺マッサージのやり方

口の中に親指を入れ、人差し指と中指とではさむように頬の筋肉をつかみ、はさんだまま小さく良くにスライドします。これを左右両方行います。

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図の3つの点を上から下へウニウニするように刺激します。
1点あたり、15回、これを左右両方行います。

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