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人は権力が集中すると、性格が変わってしまうという科学的に分析

権力が集中しているといえば、まさに3期にわたって首相のポストにつこうとしている安倍首相なんかは、権力が集中しかけている典型的なものでしょう。
安倍首相がそうだとはいいませんが、権力が長い間集中するような自体になれば、そのうち、”自分は偉いんだ”というような態度をとりがちになるのが人間というものです。
長期にわたり、ある人に権限が集中するのは、非常に良くないことだというのが科学的にも証明されているのです。
権力の集中ということでは、東京都議のドン、内田氏なんかもその一人でしょう。彼がいないと仕事が回らない、彼が非常に大きな権限をもっていて、なんでもお伺いをたてなければいけないなんてなると、大変です。

なぜ権力の集中はいけないのか

ズバリ! 権力を持っている人の人格が変わるからです。
よっぽどの人格者でもない限り、変わります!
アメリカにキプニスという心理学者が鋳ますが、彼が人間という動物が権力に毒されていく過程を調べています。

人間が権力に毒され性格が変わるという実験

彼が行った実験は次のとおりです。

まず大学の実験室に仮想の会社を作ります。そしてそこに管理職役とその部下役(複数人)、さらにはその管理職役と部下役の間をつなぐ連絡役を設定しまして。

そして次に、部下役には製品の組み立てなどの作業を、管理職役には部下役への指示出しと作業成果の向上を任せます。

このとき、管理職役には2種類設定します。権限が弱い管理職役と、権限が強い管理職役です。
権限が弱い管理職役には、簡単な作業指示だけが許可されました。
一方、権限が強い管理職役には、部会の解雇などの指示出しまで許可されました。

その結果、権限が強い管理職の場合、権限が弱い管理職の場合よりも頻繁に指示を出して影響力の行使を図り、それだけでなく、部下の能力を低く見積もり傾向があることがわかりました。

つまり、何がいいたいのかというと、人間は権力の大小によって大きく性格を変えてしまうというものです。

いずれダメになる権力が強い管理職

例えば、会社で同じ部長職だった人がいるとして、一人は、強い権限をもち、もう一人は弱い権限しかもっていなかったとします。
すると権限が強い部長は、部下の仕事に介入し、どこまでが上司の成果なのかも曖昧になってしまい、上司と部下の間には不協和音が生じてしまいます。
権限が弱い部長は、部下の自主性が尊重されるため、仕事の成果が正当に評価され、上司と部下の間で良好な関係が築かれます。

人間とは、権力をもったとたんに威張りたがるレベルの動物

冷めた客観的な言い方をすれば、『人間とは、権力をもったとたんに威張りたがるレベルの動物』にすぎないということ。
つまり所詮はサルに毛が生えた程度の動物だということです。
なかには、人生を達観し、悟りを開いたような人もいるでしょう。そういう人は、どんなにすごい権力を持ったとしても変わらないでしょう。

しかし、どこの会社でもよく見かける、部下に対して上から目線の上司。こういう人たちは、権力をもったことによって性格が変わってしまった人たちなのかもしれません。

多くの権限をもった人に出会った場合、もしかしたら、その人は傲慢な人間かもしれない!と警戒するぐらいでちょうど良いのかもしれません。