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健康寿命を延ばす適切な食習慣

勤労感謝の日、元気に働くことができるのも健康あってのことです。日本は長寿国ですが、寿命とは別に、自分らしく生き生きと生活できる健康寿命というものが注目を浴びています。
そしてこの健康寿命と食習慣は深い関係があります。

厚生労働省が推し進める健康日本21での施策

厚生労働省は簡易生命表の概況を公表していますが、それによると日本の平均寿命は、ついに男性も80歳を超え、女性は85歳を余裕で越しています。
言うまでもなく日本は世界の中でも長寿国として有名ですが、長寿国である要因として医療の発展や健康な食事ということがあげられています。
厚生労働省は「健康日本21(第二次)」でもあげている基本方策として、健康寿命の延伸をあげています。そのためには個人の食生活の改善等を推進することも大切であるとしています。

通知も出た健康な食事の目安と普及

めでたいことに、長寿国として有名になった日本ですが、寿命とは別に、高齢化社会が進むにつれて話題になってきているのが健康寿命です。
つまり健康寿命とは、いかに寝たきりでなく活動的に生活できる期間を伸ばしていくかということが、高齢化社会の大きな課題にもなってきています。
そして、健康寿命を長くするためには、「健康な食事」が大切ということで、国は国民に対し「健康な食事」を啓発していくために、「健康な食事」が様々な要因から構成されていることを鑑み、健康な食事」に関する考え方を整理したリーフレットを作成しています。
そして厚生労働省は、2015年4月には、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を発表しています。これは、2013年6月から「健康な食事」のあり方に関する検討会を開催し、議論を重ねて2014年10月に「検討会報告書」としてとりまとめ、2015年4月には、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」として発表したもので、生活習慣病予防や健康の保持・増進を図るために必要なエネルギー及び34項目の栄養素の基準値が定められています。
さらには、2015年9月に「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安の普及について」の通知を発出しています。

主食・主菜・副菜をそろえて食べている人の割合は?

栄養バランスの確保の観点から主食・主菜・副菜をそろえて食べている人の割合は全体で約7割と言われています。
なんだ、核家族化が進み偏食している人が増えているから、もっとかなり低いかと思った。大したことないじゃんと思われるかもしれませんが、内訳をみてみると、特に20~40 歳代ではその割合が低く、20 歳代では4割になっています。
やはり時間がなく外食が多い若い世代は、日々の生活の中での食事のバランスがしっかりとれるような環境が必要と言わざるを得ません。

生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事についての目安

そこで、様々な食事の提供場面でレシピ考案や食事づくりを行う際の参考にしてもらうために出されたのが、「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事についての目安」です。
これは、具体的には事業者が提供する食事のレシピ考案や、生活習慣病予防等を目的とした料理教室、雑誌や料理本・インターネット等での生活習慣病予防等を目的としたレシピ掲載において、参考にしてもらうことが大きな目的になっています。
目安については、2つのケースが設定されていま。

ケース1

1食当たりのエネルギー量として650kcal 未満が目安となっている「一般女性や中高年男性で、生活習慣病の予防に取り組みたい人向け」

ケース2

650kcal~850kcalが目安になっている「一般男性や身体活動量の高い女性で、生活習慣病の予防に取り組みたい人向け」

食事の目安は、1食当たりとして提供する料理の組合せを基本として設定されていて、その基本となる料理は、主食(料理Ⅰ)、主菜(料理Ⅱ)、副菜(料理Ⅲ)の3つ料理と、牛乳・乳製品、果物に分けて設定されています。

 

生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の普及に係る実施の手引

日本人の長寿を支える「健康な食事」の普及について(厚生労働省)

 

健康寿命の延ばし方

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